要・不要の付箋を張り付けていくところからスタート
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リフォームや引っ越しは持ち物の見直しをするのにいい機会になる。
まずは必要な物と不要品を選別しながら、要・不要の付箋を張り付けていくところからスタートしました。
「使えるかどうか」と考えると物に支配された暮らしに
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サイズが合わない靴も我慢すれば履けるが、行動が制限される。
一番よくないのが、「使えるかどうか」を基準にすること。そう考えてしまうと、主役は自分ではなく物に移ります。
例えばサイズが合わない靴だって痛いのを我慢すれば履けますし、欠けたお茶碗だって注意すれば使えます。どんな不便な物でも使おうと思えば使うことができ、人はその不便な物に合わせて窮屈な暮らしを送ることになります。
物は人の暮らしを豊かにするためにあるのであって、物に合わせて行動が制限されたり、不便な暮らしを強いられたりしていては本末転倒です。
捨てられない!と叫んだ物3つ
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20年前に買ったコートがもったいなくて捨てられない!
まずは20年前に買った私には高価なコート。しかしもう型が古くて今の時代には着れず。そこで1年前にお直しに出して少しデザインを変えたのですが、それでもしっくりせず、結局この冬も一度も着なかった物でした。でも高かった上にわざわざ直したのですから、とてももったいないと感じました。
それから、無垢板で製作されたダイニングテーブルのセット。新居には大きすぎて入らないので持っていくことはできません。これも高かったので惜しくて、トランクルームに預けようかと真剣に悩みました。
最後はホームベーカリーです。これも思い切って買った物で、様々な事情で今後はパンは焼かないのですが、なんだかもったいなくて、パンを焼く以外にも使えるのでは?と思い始めていました。まさに使おうと思えば使えるスパイラルに陥っていたのです。
買った当時の金額を思い、そのお金を捨てるような気分に

買った時の金額を思い、そのお金を捨てるような気持ちになっていた。
例え取っておいても、そのコートは来年も着ないし、ダイニングテーブルももう二度と使うことは無いでしょう。ホームベーカリーもそうです。これらは私の人生を豊かにしてくれることは無く、もちろん使うための物でもなく、ただの執着心で取っておきたいと思う物でした。
持ち物の8割を捨てても生活に支障が無い
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初志貫徹して持ち物の8割が不要品となった。
今まで執筆掲載された雑誌や新聞、また書類関係はできるだけスキャン保存。書類にはスキャンでの保存ができない物もありますが、これだけでも押入れ半分が片付きました。
他に思いきり捨てて気分がスッキリしたのは、長時間履いていると小指が痛くなる靴です。せっかく買ったのでもったいないと思い、近場へ行く時や車移動の際に履いていたのですが、物に合わせて我慢する暮らしは本末転倒!ということで捨てました。おかげで、今度はどんなに長く履いても足が痛くならない靴を探す楽しみができました。
捨てられないのではなく、捨てたくないという気持ち
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今後使う予定は全く無くても、捨てたくない物がある。
奇しくも先日、80歳で今後の人生のためにリフォームをしたいと考えている方から、やはり「捨てられないのではなく、捨てたくないのだけれど」と相談を受けました。我が家は部屋いっぱいにモノがあるのだけれど、どう思う?そんな風に切り出されました。
世間は捨てろ捨てろと言うから肩身が狭い、でも年寄りには捨てられないのではなく、捨てたくないという気持ちもあることを分かって欲しい、そうおっしゃっていました。
これからの人生を進むのに自分自身を奮い立たせる物
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どこに何があるかわからないようでは死蔵。美しく収納できるスペースを確保して。
ただしやはり整理整頓は大切です。どこに何があるかわからないようでは、ただの死蔵品になります。その方には、共に生きてきた物をごちゃごちゃにしていたらかわいそうですから、それらを美しく収納できるスペースを確保することが大切だとお伝えしました。
10年に一度の持ち物の徹底的な見直しで生き方も変わる
ガイドYuuは、今から15年前、大掛かりなリフォームをした際に、徹底的に持ち物の見直しを行いました。しかしそれから15年経つことで、また色々な垢がたまっていたようです。ぜひ皆さんも10年に一度は持ち物の徹底的な見直しをしてみて下さい。リフォームや引っ越しがきっといいきっかけになります。判断基準は使えるかどうかではありません。これからの人生に必要な物、自分をより輝かせてくれる物に囲まれて暮らすことで、本当に生き方まで変わると私自身、実感しています。
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