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「自立をすると恋愛しにくくなる」と思っている?(2ページ目)

「自立をすると恋愛しにくくなる」と思っている人がいます。でも、実際は自立しないと人を本当の意味で人を愛することはできません。今回は「自立と愛の関係」について説明します。

ひかり

執筆者:ひかり

恋愛・人間関係ガイド

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自己愛と本当の愛の境界線

相手を理解し、受け止めたくなったら、本当の愛の始まり

相手を理解し、受け止めたくなったら、本当の愛の始まり

自分が愛だと思っていることが、実は愛でも何でもなく、自己愛であることはよくあることです。

もちろん初めから本当の愛を相手に抱けるか?というと、それは難しく、気持ちにも愛情にも段階があります。
ただし、自立していないと、自己愛で抱く感情より先には進めなくなってしまうのです。

異性と出会い、好意を抱き、恋に落ち、愛に変わるまでの心境を簡単に説明すると、こういった変化があります。
(1)相手ともっと一緒にいたくなる=自分にとって都合が良い相手に過ぎない(自己愛)
(2)相手に好かれたくなる=相手を自分の都合の良い人にしたい(自己愛)
(3)相手に甘えたくなる=相手に心を許している段階(まだ自己愛)
(4)相手を必要とする=相手に愛を求めている段階(まだ自己愛)
(5)相手を理解し、受け止めたくなる=相手に愛を与えている段階(本当の愛)
(6)相手を支えたくなる=相手に愛を与えている段階(本当の愛)
(7)相手を幸せにしたくなる=相手に愛を与えている段階(本当の愛)

(4)と(5)が、自己愛と本当の愛の境目です。
(5)~(7)について言うと、まだ自分のことすら受け止められていない人、そして幸せではない人が、本当の意味で相手を受け止め、支え、幸せにするのは、まず難しいでしょう。

そういう人は、まず相手を使って、自分を支えてもらおう、幸せにしてもらおうとしてしまうからです。

哲学者・エーリッヒフロムの言葉にこういったものがあります。
「一人でいられる能力こそ愛する能力の前提条件なのだ」

「人を愛すること」と「自立」は切っても切れない関係なのです。

ただし、(5)(6)(7)も、「自分が相手を支えなければ、そして幸せにしなければ意味がない(他の人がそれをしたら許せない)」という感情がある場合は、まだ自己愛です。

本当の愛情は、「相手がHAPPYなら、自分もHAPPY」だからです。
もしそう思えない時は、相手の役に立つこと、必要とされることで、自己重要感を高めたいだけであり、それはある意味、依存とも言えます。

つまり、それだけ本当の愛と自己愛は紙一重であり、本当の愛を持つこと、自立することは難しいことなんですよね。

中には、自立を目指しておきながら、孤立してしまう人も少なくありません。
次のページでは、「自立と孤立の違い」について紹介します。

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