群馬の観光・旅行/群馬の観光スポット

世界遺産・富岡製糸場をかしこく見学するポイント(2ページ目)

2014年6月にユネスコの世界文化遺産に登録された富岡製糸場。日本の近代化を支えた文化遺産を見ようと、今も連日多くの人が訪れています。話題のスポットを、ただ見て帰るだけではもったいない!「お客さんに富岡の町をより楽しんでもらいたい」という地元の “おもてなし” も含め、知っているとお得な観光情報をご紹介します。

坂本 めぐみ

執筆者:坂本 めぐみ

群馬ガイド

富岡の街中では看板ガイドに注目!

観光ガイドは人だけとは限りません。富岡の街中には “動かぬ” 、 “しゃべらぬ” ガイドがたくさん!
ガイド看板

まちなかに点在するガイド看板


昭和の香りが今なお残るノスタルジックな町には、いたるところに歴史を語る看板ガイドが存在します。町名の由来に始まり、“狭~い県道” や “おたすけ横丁” など、興味深い話題を看板が語ってくれています。まちなか散策の際は、ぜひ看板ガイドにも注目してみてください。

“おせっかい” ならぬ “おせっ会”

おせっ会

各商店の店先にある「おせっ会」の看板が目印です


地元商店街などを歩いていると、店先に掲げられた一風変わった看板が目につきます。そこには「お困りですか お手伝いします 富岡おせっ会」と書かれていました。「何だろアレ?」と思い、お店の方に声をかけてみたところ、地元商店街連盟が始めた “おもてなし企画・富岡コンシェルジュ” というもので、この看板があるお店に立ち寄れば、町の見どころや魅力、おいしいお店など、何でも教えてくれるそうです。町全体が観光案内所のような感じですね。

富岡市の地元グルメ代表・ホルモン揚げ

ほるもん揚げ

名物「ほるもん揚げ」は店先で気軽に買えるのが特徴です(写真左) / 揚げたてをその場で食べるのが一番!(写真右)


製糸場周辺を歩いていると、何度も目にするのが「ほるもん揚げ」の文字。これは富岡市民のソウルフードで、ほるもんに見立てた “ちくわ” を串カツのように揚げたものです。固めの “ちくわ” の食感が良く、ソースベースの特製ダレとの相性も抜群で、散策途中の小腹を満たしてくれること間違いなしの一品です。

もともと富岡市民プールの近くに住む河合さんご夫婦が始めたものが元祖だと聞き、早速行ってみたのですが、お店がわからずにプールの周辺を自転車でグルグルしていました。そのとき、たまたま庭先を掃除していた近所のお母さんに声をかけたところ、偶然にも元祖を良く知る人で、河合さんの奥さんと引き合わせてくれました。

奥さんの話では今は店先での販売はしておらず、お祭りの時などに限って販売するそうで、主に富岡周辺のお祭り(笹森稲荷神社の春季例大祭や甘楽町・小幡のさくら祭り武者行列)などに屋台を出すそうです。

おすすめ土産は「おかいこさんスイーツ」と「幻の和紅茶」

かいこの王国

本物ではありません、お菓子(かいこの王国)です


「何これ!本物じゃないの!?」と、誰もがビックリするお菓子。強烈なインパクトで人気なのが「かいこの王国」です。その姿は、まさに桑の葉の上で気持ちよさそうに動く “おかいこさま” そのもの。葉の部分は桑の葉パウダーが練り込まれたクッキーで、蚕の部分はホワイトチョコレートにクランベリーやフレークが入っていて、チョコで描かれた目もリアルそのもの!富岡製糸場前の城町通りに直営店がありますので、見学の際には立ち寄ってみてください。

■かいこの王国直営店
住所 : 富岡市富岡44番地(城町通り)
営業時間 : 9:00~17:00
定休日 : 毎週水曜日(祝日の際は翌日)

富岡紅茶

ティーバッグが小袋に分けられていて、お土産にもピッタリなサイズの富岡紅茶


明治8年創業の老舗のお茶屋さん「まるいち園」には、その昔、富岡製糸場に無料喫茶処として出店していたことを伝える写真が残っています(まるいち園のHPで閲覧可能)。店の開業が製糸場の操業より3年後ということもあり、製糸場ともつながりのあるお店なんですね。その「まるいち園」で売っている幻の紅茶「富岡紅茶」がおススメです。

実際に飲んだところ、すっきりとした味わいで、何のひっかかりもなく喉の奥に吸い込まれていく感覚が、本当に “ストレートを味わう” といった感じです。でも、なぜ幻かと言うと、2014年2月に群馬県全域でも被害をもたらした大雪で、妙義山麓で開いた茶園が被害を受け、今後の生産を断念することになったそうです。残念ながら今ある在庫が終われば無くなってしまう幻の和紅茶なんです。


富岡製糸場は、2015年4月から見学料が変更となっていますのでご注意ください。また、施設内にトイレも2か所増設されましたが、見学者の多い週末は込み合うことも予想されますので、できるだけ各町内に設置された「まちなか交流館」や「まちなか観光物産館」、そして各駐車場などに併設されている公衆トイレを上手に活用するのがポイントです。また、製糸場の帰りには前橋の群馬県庁昭和庁舎に開設された「ぐんま花燃ゆ大河ドラマ館(2016年1月31日まで開館)」にも立ち寄ってみてください。富岡製糸場見学券の半券を提示すると入館料が割引になりますので、群馬の歴史にゆかりのあるところを周ってみてはどうでしょうか。

  • 前のページへ
  • 1
  • 2
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます