はじめての世界遺産・富岡製糸場で、押さえておくべきポイントは?
赤レンガの倉庫が印象的な富岡製糸場
今から100年以上前に明治政府が設立した富岡製糸場は、その歴史的価値が認められ世界遺産に登録されました。荒船風穴(下仁田町)、高山社跡(藤岡市)、田島弥平旧宅(伊勢崎市)などの絹産業遺産群とともに群馬では初めての世界遺産登録となります。
官民が長い間かけて守ってきた価値ある建物には、昔から技術交流のあったフランスとの深いかかわりが至るところで感じられるほか、製糸場周辺にも歴史を感じるスポットが数多く残されているのも特徴です。そんな富岡の町も一緒に散策するときに役立つお得な情報をご紹介します。
富岡製糸場へのお得な交通アクセス
富岡製糸場に車で来る方には、無料の市営駐車場が便利です。上信電鉄「上州富岡駅」の東側にある駐車場から製糸場まで、ゆっくり歩いて15分ほど。途中には観光案内所や公衆トイレ、地元商店街などもあり、散策にはちょうど良い距離です。
また、駐車場の案内看板の下や、駅などには地元の人が手作りした観光マップも置いてありました。ガイドも、その地図を片手にランチのお店を探したり、製糸場で働いていた工女さんたちとゆかりのある場所を探したり、とても役に立ちましたよ。
高崎方面から電車で来る人には、上信電鉄で販売している「富岡製糸場見学往復割引乗車券」がおススメです。高崎~上州富岡駅間の往復運賃(1580円)と富岡製糸場の入場料(1000円)がセットになっているもので、ぞれぞれ買うと2580円ですが、それよりも440円のお得! 切符は上信電鉄の高崎駅で販売しています。
音声ガイドを活用して世界遺産見学
「ツアーだし、何かと滞在時間も限られている」、「時間の決まったガイドツアーには参加しにくい」という方もいらっしゃると思います。そんなときには音声ガイドを上手に活用しましょう。スマートフォンをお持ちの方は、チケット売り場の近くに音声ガイドのQRコードが掲示されているので、それを読み込んでもらうと、敷地内を自分のペースで周りながら見学ポイントごとに解説を聴けるようになっています。
また、スマートフォン機種ではない方や海外から来た観光客などには、200円で借りられる音声ガイド機器もおすすめです。機械は携帯電話型で、見学コース内にある案内版に解説ポイントの番号が入っていますので、その番号を押すと音声による解説を聴くことができます。日本語のほか、英語、フランス語、中国語、韓国語に対応しています。
“ラクラクお富” で楽チン自転車観光
製糸場に向かう途中にある「まちなか観光物産館(通称:お富ちゃん家)」で、電動アシスト自転車が無料で借りられるのをご存じですか?その名も “ラクラクお富” ! 手続きはいたって簡単です。書類に必要事項を記入して、免許証などで本人確認をするだけで、便利な自転車が借りられます。製糸場周辺は徒歩でも散策可能ですが、「まちなかを色々と見学したい」「少し離れたところにも行ってみたい」という人には便利なアイテムです。
ガイドも借りてみましたが、電動アシストのためすこぶる快適だったほかに、意外な効果がありました。自転車には富岡市のキャラクター“お富ちゃん”のイラストが入っているので、観光でまわっていることが一目瞭然です。そのため、知らない人に声をかけても、土地勘のない観光客に色々と教えてあげたいと思う富岡市民のみなさんの熱意と親切を肌で感じました。みなさんも、この “まちなか観光サイクル” で気持ちよく風をきりながら走り、地元の人と自転車交流してみてください!
■まちなか観光サイクル “ラクラクお富”
利用時間 : 09:00~16:30まで (受付は15:00まで)
利用料金 : 無料
利用申込 : 運転免許証などの身分証明できるものを提示し、
申込書に必要事項を記入
問い合せ : 0274-62-6001 (お富ちゃん家)
URL : http://www.city.tomioka.lg.jp/www/contents/1000000000809/