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追い込み、ユニバ、四大陸……2月のフィギュア界雑感

2月、冬真っただなか。フィギュアスケート界でも、いろいろなことがありました。2月のフィギュア界を振り返ってみましょう。

執筆者:長谷川 仁美

真冬の2月ですが、「以前ほどテレビでフィギュアスケートを見ないかな」と思っている方もいるかもしれません。ですがこの時期、冬のスポーツ・フィギュアスケートでは様々なことがありました。フィギュアスケートシーズン、深まっています。

大きな国際大会が残っている選手たち
 ~シーズン最後の追い込み~

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3月上旬の世界ジュニア選手権(エストニア・タリン)や3月下旬の世界選手権(中国・上海)に出場予定の選手たちは、シーズン最後の追い込みに入っています。

シーズン前半の大会での採点結果を見ながら、回転不足にならないようにジャンプを強化したり、ジャンプの踏切りを確実にしたり、また、スピンやステップでさらに高いレベルの評価を得られるように改善したりしています。また、プログラムを何度も滑ることで、プログラムに身体をさらにマッチさせて、音楽とムーブメントとの一体感、相乗感を増して「滑り込んで」います。

こうした練習が、より深いパフォーマンス、ジャッジや観客に訴えかける演技に繋がっていくのです。


大きな国際大会が残っている選手たち
~スケート靴の履き替え~

また、最後の大切な大会に備えて、スケート靴を履きかえることも多い時期です。選手によってまちまちですが、通常、数か月に1回スケート靴を履き替えます。ジャンプやステップなどで足首部分を酷使されたスケート靴は、柔らかくなって、ジャンプなどができなくなってしまうためです。とはいっても、選手たちの言う「柔らかい」スケート靴、触ってみても、「かなりの硬い」と感じるのです。

そう、スケート靴って相当硬いのです

そのため、新しい靴に変えたその日のうちに3回転ジャンプなどを跳べるスケーターは、そんなにたくさんいません。少しずつ足とスケート靴を馴らしていかなければなりません。

靴は1足1足手作りで、天然の革や木を使っているため、同じメーカーの同じ型の靴を注文しても感触が同じものは存在しないので、靴との根本的な相性も関係してきます

さらに、靴の下にはブレードもつけます。ブレードは、靴よりも長いスパンで、半年~1年に1度くらいの頻度で変える選手が多いようですが、スケート靴の底のどの位置にブレードをつけるかで、体重のかけ方やジャンプなどが変わってしまうので、これまた重要。仮どめをして、滑りを確かめて、それからねじできっちりと固定します。

こうした作業は、試合直前に行いたくないもの。もちろん選手たちはそれを見越してスケート靴交換のタイミングを計っていますが、思う通りにいかないことも。

2月下旬にオランダのチャレンジ・カップに出場した村上佳菜子選手は、1週間前にスケート靴が壊れたために出場を迷ったといいます。そうしたハプニングも越えて試合に出場しました。

スケート靴やブレードの問題は、ないほうがいいものです。とはいえ、周到な準備をしたうえで起こってしまったときどう対処するか、選手にとってはとくに精神的な強さが求められることになります。
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