国内では主要大会が終了

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国内で最も大きな大会である全日本選手権が12月末に終了し、その後、インカレ(日本学生氷上競技選手権)インターハイ(全国高校スケート選手権)国体(国民体育大会)も終了。

大きな大会で残っているのは、全中(全国中学校スケート大会、2月4日~7日、長野)と全日本シンクロナイズド・スケーティング選手権(3月4~5日、大津)となりました。

自分の出場する大会が終わると、選手たちはそれぞれに今シーズンを終え、シーズンオフを迎えることになります。また、選手によっては、国体などで引退をすることもあります。

2017年が始まったところですが、フィギュアスケート界では、もう新しいシーズンへの扉が開かれ始める時期です。


プレ五輪シーズンの、重要な国際大会が次々に開催される

国際大会の方を見てみると、1月下旬にヨーロッパ選手権が終わり、この後はユニバーシアード(2月1日~2月5日、カザフスタン・アルマトイ)、平昌五輪と同じ会場で行われる四大陸選手権(2月14日~19日、韓国・江陵)、アジア冬季競技大会(2月23~26日、札幌)、ジュニアの世界頂点を決める世界ジュニア選手権(3月15~19日、台北)、そしてシーズンで最も大きな国際大会の世界選手権(3月29日~4月2日、フィンランド・ヘルシンキ)へと続いていきます。

その後、世界シンクロナイズド・スケーティング選手権(4月7~8日、アメリカ・コロラドスプリングス)や国別対抗戦(4月20~23日、東京)で、シーズンが終了します。


選手の印象というもの

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今年の世界選手権の結果によって、来シーズンの平昌五輪の各国出場枠が決まります。また、選手たちはそれぞれ、五輪シーズン前に好印象を残しておきたいという思いもあるため、例年以上に見ごたえのある大会となることが想像されます。

選手の印象というものは、1シーズンあればぐっと変えることが可能です。振り返ると時には、1~2大会経ただけでも印象が大きく変えられていることがあります。

たとえば、アンナ・ポゴリラヤ(ロシア)。ヨーロッパ選手権やグランプリファイナルでメダルを取っていたにもかかわらず、演技に出来不出来の波が大きかったため、昨シーズン前半までは、どこか不確実で心配な部分を感じさせていました。

ですが、昨シーズンの世界選手権でショートプログラム、フリーともに確実な演技を見せ3位となったところから、彼女の印象はがらりと変わりました。さらに今シーズン、グランプリシリーズ2戦で優勝したこともあり、フィギュアスケートを見る人たちの中に「不安定な選手」という印象はほとんどなくなっているのではないでしょうか。

また、ネイサン・チェン(アメリカ)についても、今シーズンで印象が大きく変わりました。シーズンが始まる前は、シニアデビューの今シーズンはどこまで上位に食い込むだろうか、とか、複数の種類の4回転を跳べるけれど、実際の試合ではどのくらい跳べるのかな、といった印象でしたが、いまや、まったく違います。

グランプリファイナルで2位となり、全米選手権ではショートで2つ、フリーで5つの4回転、しかも全部で4種類を成功させた彼は、世界選手権のメダリストのかなり有力な候補として注目されています。

もちろん、変わらずに強い印象を感じさせる選手もいます。

羽生結弦、ハヴィエル・フェルナンデス(スペイン)、パトリック・チャン(カナダ)、エフゲニア・メドベージェワ(ロシア)、宮原知子
……。演技の出来の波がそれほど大きくなく、「ここぞ」というときには確実に素晴らしい演技を見せてくれる彼らからは、強く、確実で安定した印象を受けます。一度残せるようになったこうした印象というものは、簡単には覆されにくいものです。

今シーズン最後の試合で好印象を残すと、次のシーズンのスタートである10,11月くらいまで好印象がキープされやすいように感じます。もちろん、その後、2017-18シーズンスタートから平昌五輪までの数試合で印象を大きく変える選手が出てこないとも言い切れませんが、今シーズン最後をどんな演技で締めくくり、どんな印象を残すのか、この2か月半ほどは、これまで以上にじっくりと見つめたい時期です。


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