現実の産後クライシスはドラマよりもっと厳しい

厚生労働省が調査をした「平成23年度 全国母子世帯等調査結果報告」によると、「ひとり親世帯になった時の末子の年齢」は母子世帯では 4.7 歳だそうです。さらに、死別と未婚の母を除く生別世帯に限ると、この数値は4.5 歳まで下がります。

これを子供の年齢別にブレイクダウンしてみてみると、生別の場合で「ひとり親になった時の末子の年齢」は「0-2歳」が最も多く35.1%、「3-5歳」で20.9%となっています。

もちろん、子供が小さいほど、離婚後に母親が子供を養育する「母子家庭」となる割合は多いですが、父子家庭と合わせてみた場合であっても、「末子が0-2歳」が合計で59.3ポイント、「末子が3-5歳」が合計で44.7ポイントになっており、離婚に至ったタイミングは、子供が小さいときほど多い、という傾向がわかります。

子供が生まれ、新しい家族が増えた喜ばしい瞬間ほど、「産後クライシス」と呼ばれる夫婦の最大の危機が訪れているという皮肉な現実がここにあります。


産後クライシスを迎える原因はさまざま

仲良しだった夫婦が「産後クライシス」を迎えてしまう理由はさまざまです。ドラマ「残念な夫」の中でも、
・いつまでも独身時代の経済感覚が抜けないだんな様
・育児を「手伝う」とまるで育児が妻だけの仕事であるかのようにとらえているだんな様
・数時間子供のお守りをしただけで「俺って、育メン♪」と自己満足しているだんな様

といった描写が出てきました。

これらの男性側の意識や態度が危機の原因となっている一方で、女性側にクライシスの原因がある場合もあります。たとえば

・産後のホルモンバランスの乱れによるうつやイライラなどの不安定な精神状況、
・赤ちゃんに24時間対応する肉体的な疲労、
・一人で育児をすることへの孤独感、
・赤ちゃん中心の生活を強いられ、自分の時間がないことへのストレス

など。男性以上に様々な面で課題を抱えがちなのが女性です。

◆次ページでは産後クライシスの最大の課題「セックスレス」について考えます。