クオリティアップを図ったマツダCX-5
アテンザとともに大幅改良を受けたのがマツダのミドルサイズSUV「CX-5」。マツダの「スカイアクティブ」技術を全面採用した初のモデルで、2012年2月の発売だから3年を待たずに大幅改良を受けたことになる。
同時に大幅改良を受けたアテンザのインパネほどのインパクトはないが、それでも内・外装のデザイン、安全を中心とした装備、走りの領域まで抜かりなくリファインされている。
エクステリアでは、主査いわく「誰が見てもSUVらしく見えるように」とデザイナーに注文をつけたそうで、北米市場では「SUVはSUVらしく見えることが大切」という事情もあるようだ。
一見、クロームに見えるフロントグリルが大幅改良前との分かりやすい識別点だが、こちらはクロームではなくグレーメタリックの塗装で、水平基調のフィンを採用し、より引き締まった印象を受ける。なお、グレーメタリックの塗装はアテンザとは少し違う色味だそう。
ユニット内シグネチャーLEDランプの採用によりヘッドランプも上質で、より豊かな表情に感じさせる。足元では19インチアルミホイールを切削加工とガンメタ塗装を施すことで、立体感を抱かせるデザインに変更されている。
インパネは力強いワイド感を強調
新たに電動パーキングブレーキの採用でセンターコンソールがすっきりとした印象に。アルミ調パネルやサテンクロームのバー、ピアノブラック調パネルなどにより上質感を演出しているほか、マツダ・コネクト対応のディスプレイを配置する
インパネは、先述したようにアテンザほどの変わりようではないが、インパネアッパー部のデザインを変更し、ワイド感を抱かせる空間に変更されている。
装備では電動パーキングブレーキ(EPB)や「マツダ・コネクト」の採用などがニュースで、コンソールボックスやフロントドアポケットなどのポケッテリアも容量が拡大され、使い勝手が向上しているのも朗報だ。
次ページは、マツダCX-5の洗練された走りについて