SUZUKI(スズキ)/スズキ

スズキ・アルトは軽さで軽自動車の王道を走る!(2ページ目)

7代目にスイッチしたスズキ・アルトは国内販売台数が約483万台に達するまさに同社の顔といえる軽自動車。新型アルトは新プラットフォームの採用、最高で37.0km/Lの低燃費、シングルクラッチの2ペダルMT「AGS」を採用するなど注目点満載で登場した。

塚田 勝弘

執筆者:塚田 勝弘

車ガイド

シングルクラッチの2ペダルMTも面白い!

スズキ・アルト

直線基調のシンプルなインパネ。エアコンは上級の「X」がフルオートになる。MTをのぞきインパネシフトを採用する


トランスミッションでは、副変速機付CVTが一番人気だが、MTベースのオートギヤシフト(AGS)の完成度も高い。

最初にインドで採用されたこの2ペダルMTは、シングルクラッチではあるが、日本で初めて搭載したキャリイよりもさらにアップデートされており、プジョーシトロエンやフィアットなどのシングルクラッチの2ペダルMTと比べてもシフトフィールは洗練されている印象を受けた。
スズキ・アルト

5速のAGS(オートギヤシフト)は2ペダルMTだが、駐車時のパーキング(P)モードを備えるほか、オートシフトのDレンジ、レバー操作によるマニュアルモードも備える。オートマ限定免許でも運転できる


積極的に走りも楽しみたい人には、CVTよりもAGSの方がいいかもしれない。ただし、燃費はCVTがエネチャージを搭載することもあって最高37.0km/Lに達するのに対し、AGSは吸排気VVTが付く仕様でも29.6km/L。逆に価格はAGS仕様のほうが5万円ほど安い設定になっている。

新型アルトは室内空間もより広くなった

スズキ・アルト

デザイン上の理由から全高は45mmも下がっているが、頭上空間は先代とほとんど変わっていない。前席は左右席間が広くなり、肩まわりも若干拡大している


新開発のプラットフォームにより室内も広くなっている。前後席間の距離は先代よりも85mm伸びてライバルと比べて不利だった後席のフットスペースが拡大。前席も左右乗員間距離が30mm拡大し、ショルダールームも10mmだがわずかに広くなっているのも朗報。

前席2人掛けまでが多そうなアルトだけに、後席の広さはそこそこにして荷室を広くする手もあるかな、と感じさせたが、後席の使用頻度は高くなくてもライバルと比較されるポイントであることからこうしたパッケージになっているそうだ。
スズキ・アルト

前席と後席の乗員距離も先代よりも85mm拡大し、とくに膝前の広さを実感できる


イニシャル、ランニングコストの両面を考えると、90万円以下から買えるCVT仕様がベストチョイスだろうが、先述したように、燃費はいくらか下がってもAGS仕様を約85万円で買う手もアリだなと思わせる出来に仕上がっている。街乗り中心の下駄代わりでも十分に楽しめるスズキ・アルト。

今後出てくるアルト・ターボRSやこの新型プラットフォームを使った派生モデルなどにも期待大だ。

  • 前のページへ
  • 1
  • 2
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます