正しいウェットシェービングのやり方とは?
正しいウェットシェービングのやり方
- どこかしら剃り残しがある。
- うまく剃れたつもりでも、深剃りできていないのか、午後には青ヒゲになってしまう。
- 肌荒れしたり、ヒリヒリすることがある。肌を切って傷つけてしまったこともある。
- 昔の替刃式カミソリや使い捨てカミソリの危なっかしいイメージがあって気が引ける。
- ヒゲをうまくデザインしたり整えたりするのが難しい。
これからお教えする正しいウェットシェービングの方法を知れば、ウェットシェービングの苦手意識はきっと解決できるはずです。
さらに、普段T字カミソリを使ったウェットシェービングの人も、電気シェーバーを使ったドライシェービングの人も悩んでいる、ヒゲデザインの上手な方法もご紹介しましょう。
<目次>
「ヒゲをやわらかくする」プレシェーブを適当にやってはNG
蒸しタオルをあてるなどしてヒゲに水分を与える。
実は、乾いたヒゲは同じ太さの銅線と同じくらいの硬さがあります。そんなに硬いヒゲをそのまま剃っては、うまく剃れずに肌 にダメージを与えてしまうのは当たり前です。
まず必要なのが、ぬるま湯で洗顔をしたり、蒸しタオルをあてるなどしてヒゲに水分を与え、やわらかくすることです。さらに、肌を温めて毛穴を開き、フォームやジェルなどのプレシェーブ剤を用いると、ヒゲを芯から柔らかくしてくれるので、刃の滑りも格段によくなり、深剃りもできるようになります。また肌荒れやカミソリ負けが気になる人には、うるおい成分のはいったプレシェーブ剤や、カミソリ負けを防ぐ薬用成分の入ったプレシェーブ剤の使用がお勧めです。
洗顔時にこういったことをするのが面倒だという方は、「お風呂剃り」でもいいでしょう。入浴の際にシェービングすればプレシェーブも手間ではなくなります。その際も、洗顔料での洗顔だけでなく、プレシェーブ剤の使用をお勧めします。
(ただしカミソリは浴室に置かないようにしましょう。理由は以下にて)
刃はできるだけマメに交換を
刃が古くなると、剃り味は悪くなります。きちんと剃れないからと肌に刃を押しつけてしまうと、肌荒れだけでなく、肌が切れて出血することもあります。切れ味のよい刃を常に使用することで、剃り味をよくするだけでなく肌への負担も少なくすることができます。毎日ヒゲを剃る人なら、10日から2週間に一度ぐらいのペースで刃を交換しましょう。ちなみに私はヒゲが太くて固いので、10回剃ったら刃を替えるようにしています。
切れ味を保つために刃をよくすすいでおく。
ヒゲは剃りっぱなしではダメ
ヒゲを剃り終えたからといって、そこで終わりではありません。まずは剃り残しの確認、そしてローションやクリームなどで「アフターシェービング」することも大切です。というのも、肌荒れとヒゲ剃りのしやすさというのは卵とニワトリの関係のようなものだからです。剃り方が間違っていると肌荒れを起こすし、肌の状態が悪いと、どんなにいい道具や、どんなにいいやり方をしてもうまく剃れないのです。きちんとスキンケアをして肌を健康な状態に保つということは、明日のヒゲ剃りのために必要なことなのです。
意外と知らないウェットシェービングのウソ、ホント
T字カミソリを使ったウェットシェービングは肌を傷つける?ウェットシェービングは直接肌にカミソリの刃を当てるため、肌を傷つけそうだという人も多いと思います。しかし、前ページで書いたように、正しい剃り方をすれば、ヒゲ剃り後の肌荒れやヒリヒリ感はそんなに感じないはずです。
ちなみに、ウェットシェービング(T字カミソリ)とドライシェービング(電気シェーバー)の仕組みを知っているでしょうか。
ウェットシェービングはカミソリの刃先で肌からヒゲを剃り落とします。そのため、深剃りができるのがメリットです。これに対して、ドライシェービングは、電気シェーバーの網目状の外刃を肌に当てると、その間に入り込んだヒゲを高速で動く内刃が切っていきます。剃るというより「刈る」というイメージですね。刃が直接肌に当たらないので肌への負担は比較的軽くなりますが、外刃の厚みの分だけヒゲが残ってしまうことになります。 ヒゲが多い人はウェットシェービング、そうでもない人はドライシェービングと、ヒゲの多さでどちらにするかを決めている人も少なくないと思いますが、時間に余裕がある時はウェットシェービング、急いでいる時はドライシェービングなどと使い分けてもいいかもしれませんね。また、日常生活ではドライシェービング、会議やデート、結婚式への出席など、ここぞという時はウェットシェービングでビシっと決めるというのもアリだと思います。 刃は多い方がいい?
多枚刃、つまり刃が多いほど、肌への負担は軽減します。力が分散されるので肌へのあたりが柔らかくなるのです。また、多枚刃のカミソリは、刃が的確に肌に追従するようつくられているので、それほど力を入れて剃る必要はありませんし、何度もカミソリを同じところにあてなくても深剃りすることができます。
しかも最近の多枚刃では、肌を守るスキンガード付きのものも出ており、昔の替刃式カミソリや使い捨てカミソリしか使用していない方は、その剃り心地の違いに驚かれると思います。深剃りができるウェットシェービングは使ってみたいけど、肌を傷つけそうでためらっていた人は一度使ってみてはいかがでしょうか。
デメリットとしては、刃の枚数が多いと、刃と刃の間の溝にヒゲや角質の残りかすがつまってしまうこと。これがブレーキになって、刃が肌の上で滑っていかず、うまく剃れないこともあります。これを防ぐためには、こまめにすすぎながら剃ること。3ストロークに一度ぐらいのペースですすげば、つまりを防げます。
順剃りのみでいく? 逆剃りもOK?
逆剃りはNGという人もいますが、ヒゲの濃い人であれば私はよいと思っています。ただし、逆剃りは順剃りよりも肌に負担をかけやすいので、ストロークをやや短くしてこまめに剃っていきましょう。目安としては、順剃りのストロークを1とすると、逆剃りはその半分くらいのストロークにしましょう。
逆剃りをする前には、シェービング剤をもう一度肌につけて、刃をこまめにすすぎながら剃ると、肌を傷つけずにすみます。
上手なヒゲデザインのやり方は?
ヒゲの形を細かく整えたり、もみあげやキワなど剃りにくい場所を剃る時は、刃がヒゲにしっかり触れるように替刃の上部がフリップする機能をもったカミソリを使うと便利です。また、トリマー付きのカミソリを使うと、細部まで思い通りのデザインに仕上げることができます。
プレシェービング剤として、ジェルを使うというのも方法のひとつです。泡で肌を覆うフォームと違ってジェルは透明なので、残したいヒゲを目で確認しながら剃ることもでき、形を整えやすくなります。寒い季節は、手のひらで温めてから塗ると、ひやっとしなくてよいでしょう。
正しいウェットシェービングは「爽快感」がある!
きちんと知識をもって、正しいやり方をすれば、ウェットシェービングは思っているほど難しくありません。そして、ウェットシェービングの一番の利点は、なんといっても「爽快感」です。カミソリを肌にあてることで、ヒゲとともに余分な角質も取ることができ、肌がスッキリさっぱりします。気分だけでなく、肌が一段明るくなることで顔色も良く見えれば、他人から見た印象も格段にアップするでしょう。
ヒゲを剃る・ヒゲを整えることは、男にとっての「スキンケア」のひとつです。さらには「自分をメンテナンスする」「身だしなみを整える」「印象を変える/アップさせる」ことにもつながります。ウェットシェービングをマスターして、肌もヒゲも、そして気分もすっきりとした一日を送りましょう!
取材協力:シック・ジャパン
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