上場ETFを活用して実質的に空売りする!
上場ETFにJASDAQ-TOP20(1551)という銘柄があります。下の表は2015年1月末時点でのJASDAQ-TOP20の構成銘柄の上位5社です。ガンホーの構成比が50%を超えています。つまり、JASDAQ-TOP20は半分ガンホーなのです。株価が下がってきた現在でも50%で、株価が最高値をつけた2013年5月頃には80%を超えることもありました。つまり、JASDAQ-TOP20は、ほとんどガンホーだったのです。そして、このJASDAQ-TOP20は貸借銘柄なのです。
貸借銘柄ということは空売りができたのです。売れないと思っていたガンホー株ですが、実質的には空売りすることができたのです。
このように、株式は貸借銘柄でなくても、実質的に空売りできる場合があります。多くの上場ETFは貸借銘柄です。そのため、売却できないと思っても、上場ETFを調べれば、実は実質的に空売りできるかもしれません。
例えば、ミクシィ(2121)は貸借銘柄ではありませんが、マザーズ・コア上場投信(1563)という上場ETFは貸借銘柄です。そして、マザーズ・コア上場投の構成銘柄のうち約35%はミクシィです。今後、ミクシィが急騰するとさらに構成割合が増加するかもしれません。その時は、マザーズ・コア上場投信を用いて実質的な空売りができるかもしれません。
また、自動車・輸送機上場投信(1622)の40%はトヨタ(7203)です。このような上場ETFは株価が急騰したときの空売り以外にも使えます。たとえば、トヨタの業績が急拡大してストップ高になったとき、トヨタは買えなくても、上場ETFは買えるかもしれません。また、大規模リコールでトヨタの株がストップ安になってしまった時でも、トヨタは売れなくても上場ETFは売れるかもしれません。
このように上場ETFの構成銘柄を理解して取引を行うことで、これまで不可能だと思っていた取引が可能になることもあります。
知識を増やして投資の幅を広げ、さらに投資を楽しんでみましょう!