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自転車エアバッグヘルメットが安全に革命をもたらす!?

自転車で事故を起こした際に頭部を保護してくれるヘルメット。その有用性は多くの人に認識されていながらも、ライトユーザーへの普及はまだまだ進んでいないのが現状。先日、そんな状況を変えるかもしれない画期的なヘルメットがスウェーデンからやってきました。

執筆者:佐藤 旅宇

目に見えないヘルメット『HOVDING』が日本で本格展開!

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今年3月より国内でも本格展開されるエアバッグヘルメット「HOVDING」

自転車で事故を起こした際に頭部を保護してくれるヘルメット。重大事故のリスクを大幅に低減してくれるものとして、メーカーやメディアなどで着用が推進されいますが、ロードバイクやクロスバイクなどのスポーツサイクルのユーザーはともかく、一般車、いわゆるママチャリのユーザーにはまだまだ普及が進んでいないのが現状です。

その安全性自体は認知しているものの、普段の移動で被るにはどうしても大げさなものに見えてしまう、このような意見は僕の周りでもよく聞きます。

先日、そんな状況に一石を投じるような商品がスウェーデンからやってきたので紹介しましょう。


欧州ではすでに1万個を販売した、自転車用のエアバッグ

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本体は上部なナイロン素材で覆われています。防水仕様なので汚れた場合はカバーだけ外して洗うことも可能。ヨーロッパでは、アパレルメーカーなどのサードパーティから様々な柄のカバーが発売されています。

「HOVDING」(ホーブディング)は自転車用のエアバッグヘルメット。ガスジェネレーターと加速度センサーが内蔵されており、転倒や接触事故を起こした際に生じた動作の変化をセンサーで感知してエアバッグを膨らませ、頭部を保護する仕組みです。

センサーのアルゴリズムは、約1000件にも及ぶ過去の事故をスタントやマネキンを用いて再現・分析して得たデータを元に作成されており、段差の乗り越えや急ブレーキといった通常時の動きとの違いをしっかり判別。ライダーの動きを一秒間に約200回センサリングし、事故の挙動だと判断すれば0.1秒でエアバッグが作動してくれます。

ヨーロッパではすでに1万個が販売されているようですが、いまのところ誤作動の報告はないとのことです。

以下はホーブディングのプロモーション用ムービー。激しい検証実験を経て製品化されたことがよく理解できる内容となっています。



>>開発会社のCEOに聞くホーブディングの特徴とは

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