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沖縄の島野菜~お土産にもおすすめの島の恵み(2ページ目)

太陽の恵みをいっぱいに浴びて育った沖縄の島野菜は、色も形も、本州で見かけるものとはちょっと違い、とても個性的。旅の楽しみには、その土地の食材をいただくことあありますが、沖縄旅行では普段目にすることのない個性豊かな島の野菜たちをたくさんいただくチャンスです! ということで、今回は南の島らしい、滋味豊かな島野菜の魅力をご初回しましょう。

小林 繭

執筆者:小林 繭

沖縄ガイド


オオタニワタリ

ootaniwatari

島に自生しているオオタニワタリも大切な食料のひとつ。新芽の部分を食します (C)OCVB

オオタニワタリとはチャセンシダの仲間で、樹上や岩肌に着生する常緑植物。葉の長さが1m以上にもなる大きな植物ですが、食材としては用いているのは新芽の部分。コリコリとした歯触りが特徴で、てんぷらや炒め物に合います。

ニガナ

nigana

沖縄の葉野菜ではおなじみのニガナ。薬草しての効果も高いといわれる野菜です。

ンジャナとも呼ばれるニガナは、海岸や砂浜の近くに植生する、ほどよい苦味が特徴のキク科の葉野菜。正式な和名はホソバワダン。ビタミンAやビタミンC、カルシウム、カリウムなどのミネラルを豊富に含み、葉を煎じて飲むと解熱効果があると言われています。整腸作用にも優れ、琉球王朝時代から、薬草として風邪の予防などにも使われてきた野菜です。苦味があるので、豆腐やピーナッツバターで白和えにすると食べやすくて美味です。

サクナ

「長命草」の名でも知られるサクナは、沖縄諸島の多く分布しているセリ科の野菜で、古くから万病に効くとして知られています。カロチン、ビタミンC、カリウムやカルシウム、鉄分などを多く含む非常に栄養価の高い野菜で、根から葉まで、民間療法では咳や喘息、肝機能やリウマチの改善、動脈硬化の予防に用いられています。山羊汁や魚汁に臭み消しに使ったり、刺身のツマとして食されています。

シマナー

沖縄ではからし菜をシマナーと呼び、家庭料理にしばしば登場する一般的な葉野菜です。カルシウム、ビタミン類、鉄分などのミネラルを多く含み、皮膚や粘膜を正常に維持するのに役立つとされています。シマナーを塩漬けしたものがチキナーで、豆腐やツナ缶と一緒に炒めて食べるのがポピュラー。

ハンダマ

handama

島の健康野菜といえば、ハンダマ。鮮やかな紫色が目をひく野菜です。

ハンダマとは水前寺菜という葉の表は緑、裏は赤紫色をした野菜のこと。アジアから中国を経て日本へ伝わってきたとされ、沖縄では古くから栽培されています。ビタミンB2、ビタミンA、鉄分、マグネシムなどを多く含み、滋養強壮、疲労回復に効果があるとされ、また「血の葉」として貧血に効くとも言われています。生で食べるとシャキシャキ、加熱するとぬめりがでるのが特徴。

ターンム

tammu

独特の風味と甘みが美味なターンム。見た目の地味さから想像もつかない美味しさのドゥルワシーは必食! (C)OCVB

水田で栽培される里芋を大きくしたような芋、田芋のことを沖縄ではターンムと呼び、水田の中で次々と小芋を増やすことから、子孫繁栄をもたらす縁起物として欠かせない食材です。独特の風味があって美味しく、市場で蒸されたものが売られています。ターンムと茎の部分であるムジ、豚肉、椎茸などを煮て練り上げた「ドゥルワカシー」は、沖縄のお祝い料理を代表する一品。


今回ご紹介した野菜の中で知っている野菜、食べたことがある野菜はいくつあったでしょうか? 市場まで行かなくても、道の駅や村の特産品コーナーには、必ず地産の野菜が山盛りになって並び、宅急便で自宅に配達してもらうこともできるので、立ち寄ってみるといいかもしれません。また、最近は新鮮な果物や野菜、地産の食材などが並ぶ朝市を開催するホテルも増えているので、宿泊しているホテルで開催されていたらぜひ覗いてみてください。

※沖縄の野菜や果物の中には、一部本土に持ち帰ることができないものもありますので、ご注意ください。
参考:植物防疫所ホームページ

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