昭和歌謡と歌謡ポップスの関係とは?

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「昭和歌謡」という言葉が、1つのジャンルとしてすっかり定着しました。本来は昭和の時代の流行歌全般を指す言葉でしたが、いつのまにかあの独特のスタイルを持った楽曲を評価するという意味で、平成以降の曲もそう呼ばれることもあります。

演歌を含めるかどうかなど、分類によって全体像が変わってくる昭和歌謡。さらに細かくジャンル分けされることもあって、こうなると初心者には昭和歌謡の何から聞けばいいのか迷ってしまうでしょう。

そういった方にぜひお勧めしたいのが、昭和歌謡の中でも中核を占める「歌謡ポップス」というジャンルです。とはいえ、こちらの方も大枠の昭和歌謡に負けず劣らず、定義や線引きが明確になっていないので、多少の説明が必要かもしれません。

演歌でなければ歌謡ポップス?

1960年代から70年代にかけて、高度成長目覚しかった時代は、音楽業界も各社しのぎを削りながら、誰もが口ずさめるような流行歌を量産し続けていました。当時、レコード会社の製作部は演歌部門とポップス部門の大きく2つに分かれていました。

つまり、演歌以外の邦楽はすべてポップスという括りだったんですね。戦前に日本語詞を付けた洋楽をすべてジャズソングと呼んでいたのとよく似てます。ただし、聴き手側にとっての歌謡ポップスは、もう少し絞り込まれたものであったように思います。

その少し前の時代に、ジャズソングの方式で洋楽に日本語訳を乗せて、若い歌手が歌うロカビリーブームがありました。それを受けて、洋楽を真似たオリジナル曲も続々と作られ始めました。その中で今も歌い継がれる代表曲といえば、1961年にリリースされた「上を向いて歩こう」でしょう。洋楽の影響を色濃く受けながらも、日本独特の発展を遂げた楽曲、それこそが「歌謡ポップス」なのです。