アート・美術展/おすすめ展覧会・イベント情報

2015年2月のオススメ展覧会・美術展(2ページ目)

東京都美術館(上野)の新印象派―光と色のドラマ、東洋文庫ミュージアム(駒込)のもっと知りたい!「イスラーム展」、原美術館(品川)の「蜷川実花:Self-image」 、世田谷文学館(芦花公園)の岡崎京子展 戦場のガールズ・ライフ、MOA美術館(静岡県)の尾形光琳300年忌記念特別展「燕子花と紅白梅 光琳アート 光琳と現代美術」を紹介します。

浦島 茂世

執筆者:浦島 茂世

美術館ガイド

いまだからこそ知るイスラムの世界
東洋文庫ミュージアム(駒込):もっと知りたい!「イスラーム展」

コーラン 1371-72年 シリア地方

コーラン 1371-72年 シリア地方

揺れる国際情勢の影響で、イスラム教に注目が集まっています。また、日本国内でも信徒の増加にあわせ、イスラム教徒が安心して食べることができるハラール食を扱うレストランや、礼拝所を設けたショッピングモールも増えてきています。世界人口の1/4にあたる約16億人の信徒がいるにもかかわらず、日本ではイスラム教はなじみが薄く、それゆえに報道を通じて流される「イスラム教」のイメージがひとり歩きしている状況になっています。

この展覧会は、その「イスラム教」を知るきっかけとなる展覧会。イスラム教とはどのようにして興ったのか、そもそもどのような教えなのか、どのように広がっていったのか、どのような宗派があるのか、なぜイスラム原理主義が生まれたのか、などを、貴重な史料とともに紐解いていくものです。

「シャー・ジャハーンの肖像」F.Rマーティン 1912 ロンドン

「シャー・ジャハーンの肖像」F.Rマーティン 1912年 ロンドン

展示されているものは、非常に興味深いものばかり。14世紀にシリアで書かれた「コーラン」は、節の区切りごとにかわいらしい花のマークがつけられ、大切に伝えてきた人の温もりを感じさせます。また、羊皮紙製の契約書や、お札など、展示されているものは、多くの人が抱いている「イスラム教」のイメージの範疇から離れたものも多く、新鮮な驚きを感じるはず。いまのこの時期だからこそ、足を運びたい展覧会です。


■展覧会DATA
展覧会名称:もっと知りたい!「イスラーム展」
会場:東洋文庫ミュージアム
会期:1月10日(土) ~ 4月12日(日)
開館時間:10:00~19:00
※入館は閉館の30分前まで
休館日:火曜日
Web:  http://www.toyo-bunko.or.jp/museum/

次のページでは原美術館(品川):蜷川実花:Self-imageを紹介します。

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