複雑な構造の「目」

アイラインなど、アイメイクでなる病気

アイラインなど、アイメイクでなる病気


目の周りは皮膚で、目は粘膜で覆われています。目の粘膜を結膜と呼んでいます。毛はまつ毛と眉毛です。瞳には角膜という透明の組織があり、その奥に水晶体レンズ、硝子体、網膜が位置しています。今回お話する化粧・メイクに関係があるのは、目の周りの皮膚、まつ毛、眉毛、結膜、角膜といった部分です。
 

目に入るようなメイクは避けて! 女性に多い目のトラブル

目に入るアイラインは危険

目に入るアイラインは危険


■まつ毛エクステンション
まつ毛を長く見せて、目元をスッキリさせるメイクですが、これによる結膜炎が問題になっています。エクステンションそのものか、エクステンションをくっつけるグルーと呼ばれる糊のようなものが目に入って、結膜炎を起こします。目の痛み、まぶたの痛みが症状です。

厚生労働省での通知では、まつ毛の施術は美容師法の美容に当たるとしています。つまり、施術には美容師の資格が必要です。

さらに角膜が傷つけば、一歩間違えると、視力低下する可能性もありますので、注意しましょう。

■アイシャドー・アイライン アイメイクでは、アイシャドーをまぶたギリギリまで塗ることにより、涙などで化粧品の色素が目に侵入して、結膜炎を起こすことになります。

さらに、「目が大きくはっきり見える」化粧法として、まつげの間を埋めるようにアイラインを塗ったり、下まぶたの際の粘膜にアイシャドーを塗ることがあるようですが、この場合、まぶたの縁にある目を保護するために油を出す分泌腺(マイボーム腺)が化粧で塞がれてしまいます。すると、涙が均一に目を覆わなくなり、ドライアイの状態になります。ドライアイになると、目のかゆみ、目の痛みなどの症状が出てきます。

また、アイライナーペンで目を刺してしまうこともあります。電車など急にゆれたりするような場所では気をつけておく必要があります

■コンタクトレンズをしている人のアイメイ
アイライナーが涙などで溶けて目に入ることで、角膜もコンタクトレンズも汚れてしまいます。すると視界の悪化や炎症を起こし、結膜炎、角膜炎に至ります。角膜が傷を受けやすい状況は、様々な感染症を起こす可能性が高くなり、角膜炎の原因によっては失明する可能性もあります。

■眉メイク
目から離れていますが、不安定な場所で眉を描く時に、ペンで目を付く可能性があります。さらに、肌に合わない場合は、かぶれなどの皮膚炎を起こしますので、自分にあった眉メイクをした方がいいでしょう。
 

アイメイクでの注意点

コンタクトレンズ着用時に気を付けること

コンタクトレンズ着用時に気を付けること


まずは、アイメイクが必要かどうかを考えてみましょう。きれいになりたい気持ちは判りますが、病気になってしまう危険性がある場合は、最低限のアイメイク、また、目のギリギリまではアイメイクをしないことなどが大切です。

コンタクトレンズをしている時のアイメイクでは、コンタクトレンズを入れてからアイメイクをし、コンタクトレンズを外してからクレンジングをします。このことで、目に入った化粧の色素などがコンタクトレンズに付着することを防げます。

コンタクトレンズは、できれば漬け置きではなく、こすり洗いが望まれています。また、清潔でなければいけないので、保存液をこまめに変え、使い捨てのコンタクトレンズなら使用期限、使用方法を守りましょう。

目が赤いなどの結膜炎のある時には、化粧の色素などが目に入っている可能性がありますから、まずは、コンタクトレンズの使用を避けます。アイメイクもできれば中止するか、目のふちまでしないようにしましょう。

視力補正を目的としないカラーコンタクトレンズ(以下、おしゃれ用カラーコンタクトレンズ)も平成21年11月4日より、視力補正用コンタクトレンズと同じように高度管理医療機器として医薬品医療機器法の規制対象となりました。おしゃれ用カラーコンタクトレンズの製造・輸入にあたっては厚生労働大臣の承認が、販売にあたっては都道府県知事の販売業の許可、販売管理者の設置が義務づけられています。おしゃれ用カラーコンタクトレンズは適切に使用しましょう。

「目は口ほどに物を言う」と言いますから、アイメイクをしたい気持ちは判ります。
その際はぜひ適切な方法で、まつ毛エクステンションであれば、資格のある場所で行いましょう。そして、不安定な場所、電車などでは、マナーや安全性から控えましょう。

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