設備投資需要の拡大を背景に業績を伸ばす杉本商事<9932>
業績好調で、上方修正が期待できる杉本商事(9932)とキャリアリンク(6070)のご紹介です
同社は2014年12月17日に(株)スギモトの株式を取得したことから、2015年3月期第3四半期の業績から連結会計となっており、前年同期比での推移比較ができません。しかし、第3四半期は(株)スギモトからの貢献は少ないと思いますので、あえて単体の前年同期比の実績と比較すると、売上は9.6%増の246億8200万円、営業利益が75.7%増の11億7400万円、経常利益が53.1%増の14億400万円、純利益が85.8%増の9億2900万円となります。ちなみに(株)スギモトの2014年3月期の業績ですが、売上が69億2800万円、純利益が1億4400万円となっており、これが第4四半期以降、貢献してくることになります。
そして、同社の通期業績予想(連結)ですが、売上が345億9000万円、営業利益が15億9000万円、経常利益が20億5000万円、純利益が11億3000万円となっています。純利益の進捗率は第3四半期までで82%となっています。また、第3四半期から通期にかけて売上は40.1%伸びる見通しとなっていることから考えても、業績上振れの可能性は高いのではないかと思います。
BPO需要拡大で大きく利益を伸ばしているキャリアリンク<6070>
もう1銘柄はキャリアリンク<6070>です。同社は公共サービスや大手企業のBPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)、人材派遣を中心に行っている企業です。BPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)とはBPOとは業務プロセスを外部企業に委託すること。発注元は委託可能な業務を同社に外注することによりコア業務に経営資源を集中できる他、コストも削減できます。日本企業の業績拡大に伴い、BPO需要が拡大しており、同社はその恩恵を受けて業績を拡大させています。2015年2月期第3四半期までの業績は売上が14.0%増の103億2700万円、営業利益が132.3%増の6億8000万円、経常利益が139.2%増の6億7400万円、純利益が147.9%増の4億500万円となっています。売上の伸び率よりも利益の野びっりつが赤い理由はBPO大型案件における業務処理の効率化が予想以上に進展したためです。民間BPO事業者からの受注高も引き続き好調に推移した他、消費税増税に伴う臨時給付金案件など官公庁案件も予想以上に受注。この傾向はおそらく来期まで続いていくのではないかと予想します。
そして注目は通期の業績予想です。2015年2月期の業績予想は売上が17.7%増の136億5400万円、営業利益が145.5%増の7億2900万円、経常利益が154.5%増の7億2000万円、純利益が163.5%増の4億2600万円となっており、純利益は第3四半期時点で既に計画を超過。営業利益、経常利益も進捗率はそれぞれ93%、94%に達しており、業績の上振れが期待されるところです。
参考:日本株通信
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