新作を作り続けることの困難さ
――今回もオール新作ということですが、過去に多くの名作を作り上げてきたサンドウィッチマンだけに、それが逆にプレッシャーになったりはしませんか?富澤 良いものを作っちゃうと、新作を作った時にどうしても比べてしまって、大変なことは大変なんですけど、他の方も同じ苦労をしてきたと思うんで、どうしてもつきまとうものなんだろうな、と思いつつやってます。
――新しいネタを作る時には、全体のどの部分から考えていくんでしょうか。
富澤 まずは設定です。あと、気にしているのがテンポですね。
――確かに、サンドウィッチマンのコントの中でも、印象的なものは沢山ありますが、スピーディーなものもあればゆったりしたものもあって、必ずしも一定ではないですね。
富澤 そうですね。意図的にこんなスピードのものを作ろうって最初に決めてます。
――伊達さんがネタ合わせする時には、あらかじめ全体のテンポも決まってたりするんですか。
伊達 やりながらテンポが決まっていく感じですね。あまり早過ぎないようにとか意識しながら。初見でもお客さんにわかってもらえるテンポを大事にしてます。
――漫才もあり、コントもありで、それぞれテンポもスタイルも違うとなると、作り上げるまでが大変なのではと思いますが。
富澤 テレビだと、いわゆるポンポンと行くサンドウィッチマンというのを求めてるんだろうなというのはありますけど。DVD用にネタを並べてみた時に、ずっと同じテンポだと面白くないかなと思うんで、いろんなバージョンにしていますね。
もっとラジオをやりたい!
――2014年は新番組のレギュラーも増えて、例年以上にお忙しかったように思います。伊達 いまレギュラーが11本あるんですが、これまでの中でもいちばん多い年でした。ということは、いちばん忙しかった1年なんでしょうね。充実してましたし、あっという間に1年経ったようでした。
富澤 同じく、ものすごく早く感じた1年でしたね。その中でもライブツアーをしっかり行えたんでバランスは良かったのかなと。
――ライブやテレビデオ忙しいお二人ですが、その中でも格別にラジオを大切にされてるイメージがあるんですが。
伊達 ラジオ好きですね。将来の夢として「オールナイトニッポン」か「ジャンク」のレギュラーをやりたいっていうのがあるんです。
――個人的な話になって恐縮ですが、「キャンパス寄席」(NHK第一)が大好きです。
伊達 嬉しいなぁ。聴いてるって言う人、初めてですよ(笑)。
――いえいえ、タイトルどおり若い人に聞いてもらいたい番組ですね。
伊達 司会やっていてもすごく楽しいんだけど、1本録るのに2時間かかって、しかも2本録りだから、足が痛くなっちゃうんです。
富澤 寄席なんで、出演する芸人も面白いんだけど、各地の大学生が面白くて。考えてくる企画も良いんですよ。昔、ライブを一緒にやってた連中が出てくれるんで、当時の雰囲気がよみがえってきたりしますね。
――では最後に、2015年の抱負をお聞かせください。
伊達 まずキャンパス寄席を続けること(笑)。あと、15年も全国ツアーをやるので成功させたいですね。
富澤 2014年はドラマに出させてもらったんで、15年は大河ドラマに出られるように。すぐ死ぬ役でいいんで(笑)。
伊達 何が面白いんだ! それ、エキストラじゃないか。