獲るか獲られるか、妻と愛人のドロドロ対決

妻と愛人のドロドロ対決

妻と愛人のドロドロ対決


TBS系ドラマ『美しき罠~残花繚乱~』(※2018年5月現在はオンデマンドで公開)が当時話題になった。不倫ドラマという触れ込みで観てみたが、「妻と愛人のドロドロ対決」といった感じの面白さもある。

ヒロインの独身女性は上司と不倫している。それに気づいた妻が、昔から自宅に来ていた実業家の青年をヒロインに紹介し、ふたりは結婚するのだが、実は、妻はその若い実業家と恋に落ちていた。

このように書くといかにもドラマ的だが、長年の取材に基づいてみると、確かに「妻は愛人に会いに行く」ケースは多い。


興味本位で会ってもショックを受ける

ドア

会うことでなにかが解決すればよいが

妻たちは夫の浮気を疑ったり証拠を握ったりしたとき、まずはショックを受ける。その後、怒りがわいてくるのが一般的なのだが、この怒りをどこに向けるかが問題。長年連れ添った夫をかばいたいのか、あるいは自分のプライドを守りたいのか、本来なら夫に向けるべき怒りを、相手の女性に向けてしまいがちなのだ。

「相手の女がうちの夫を誘惑したに違いない」
「どんな女か見てやりたい」
「できれば文句のひとつも言ってやりたい」
そんな波立つ感情に背中を押されて、出かけて行ってしまう。
もちろん、多くの場合、相手の女性はおののき萎縮する。謝罪の言葉のひとつも口にするし、「別れます」とも言う。

では妻が「勝ってすっきり」かというと、それがそうではないのだ。

「相手は私より10歳以上年下のきれいな人でね。彼女と目を合わせるたびに、『私を老いた女だとバカにしている』と思わされた。本当はどう感じていたかわからないけど、どうしてもそう思っちゃうんですよ。夫と彼女の仲は終わりましたけど、いまだに彼女の顔が蘇ることがあって、そのたびにまた怒りがこみあげてきます」。
2年前に夫の彼女に会いに行ったヨウコさん(48歳・仮名=以下同)はそう語る。

一方、相手が年上なら「勝った」気持ちになれるのだろうか。
3年前、夫の携帯から浮気を確信したマリさん(40歳)は、彼女に連絡をとり、ひとりで彼女の家に乗り込んでいった。

「夫が私より8歳年上。相手の女はその夫より5歳年上。私より一回り以上、年上だった。『大人なら分別もちなさいよ』って言ってやろうと思って会いに行ったんだけど、逆にものすごく落ち込みました。確かに年はとっていたけど、体の奥からにじみ出るような落ち着きというか、ある種のすごみみたいなものを感じさせられてしまって……。『申し訳ありませんでした』と手をついて謝られたけど、ちっとも悪いとは思ってなかったはず。むしろ、『夫をつなぎとめておけないあなたがいけないんじゃない?』と言われているかのようだった。相手のほうが、女として一枚も二枚も上手でしたね」

つまりは、相手が年下であれ年上であれ、夫の恋愛相手に会いに行った妻の多くは、むしろ精神的にへこんでしまうのだ。それなのに、なぜ会いに行くのだろう。愛人が妻に会おうとするケースはほとんどないのに。

>>妻である立場を誇示するため…?