中古バイク/中古バイクの選び方

中古バイク購入ガイド【カワサキ ゼファー編】(2ページ目)

エンジンがむき出しの、シンプルで無骨なイメージが懐古的でバイク乗りに刺さるのでしょうか。発売から26年経っても色褪せない魅力を持つ、カワサキのゼファーシリーズ。生産は2008年モデルで終了したにも関わらず、いまだ多くのファンを惹きつける魅力と、中古バイクの購入時に注意すべき点をお教えします。

田中 友里

執筆者:田中 友里

中古バイクガイド

ゼファーシリーズの排気量と価格帯

400cc、750cc、1100ccとラインナップがあるゼファー。生産が終了して7年~9年が経過しているわけですが、市場価格と車両の程度はどのようになっているのでしょうか。

中古車両を業者オークションで仕入れているショップで、車両程度が安心できる目安価格と、購入時の注意点を聞いてまとめてみました。

[ゼファー400、ゼファーχ(カイ)]
乗り出し価格45万円~
初期型の車両は年式的に古いものになりますが、
2バルブエンジンの性能が優秀なので、低走行車、ワンオーナー車などの程度のいいものであればオススメです。
ゼファー400と、ゼファーχであれば、高年式のχを選ぶ方が良いでしょう。4バルブエンジンに変更となり、初期型に比べよりビギナー向けに乗りやすくなっているからです。故障も少ないので、長く乗りたいならχを選びましょう。

[ゼファー750]乗り出し価格60万円~
65万円以上の車両であれば、高い確率で安心して薦められる車両です。セルモーターのワンウェイクラッチという部品に故障事例が見られるため、古い車両は注意が必要です。対策品が出ており、詳しいショップであれば対応をしてくれるので、事前に確認するといいでしょう。2001年以降の比較的高年式モデルであれば、問題ないはずです。

[ゼファー1100]乗り出し価格90万円~
国産初期型車と、逆輸入車は、2速ミッション(歯車)が弱く故障事例が多いため、避けた方がよいでしょう。750ccのワンウェイクラッチ同様、対策品が出ているのでショップに相談をして対応してもらいましょう。
また、ゼファーのみならず中古車購入時全般に通じることですが、
  • 明らかに相場より安い車両は買わない(修理など余計にコストがかかる)
  • 外観は綺麗か(保管状態)
  • ボルトなどの鉄部品が錆びていないか(保管状態)
  • カスタム車両は買わない(カスタム度合いにもよるが、自分に合った仕様にするなら、ノーマルから弄るのが一番)
左がメンテナンスされているフロントフォーク。右は外保管で放置気味のフロントフォーク。こういったところにも車両の扱いが出るもの

左がメンテナンスされているフロントフォーク。右は外保管で放置気味のフロントフォーク。こういったところにも車両の扱いが出るもの


上記の項目に注意しながら選ぶと、よりよい車両選びができるでしょう。年式がどんどん古くなってきてきるので、ノーマルで出どころがしっかりしているキレイな車両であれば「買い」です。

年代を問わず、愛され続けているゼファー、憧れの車両に乗るタイミングはまさに「今」かもしれませんね。

取材協力:MOON FIELD(http://moon-field.net/

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