ドラマ/朝ドラ・昼ドラ・二ドラ

朝ドラヒロイン同士の遭遇(前):村岡花子の年下の友も

連続テレビ小説、朝ドラはフィクションなので、それぞれ別の世界でつながりはありません。しかし実在の人物がモデルの場合、現実の世界でお互いに出会ったことがあるかもしれません。実際に会った例や、会った可能性を調べてみました。

黒田 昭彦

執筆者:黒田 昭彦

ドラマガイド

twitterで、朝ドラの世界が交わっていてヒロイン同士が遭遇していないか?ということが話題になっていました。

もし歴代NHK朝ドラが、一つの世界で交わったら?

これを見て思ったのは「現実に生きているモデルになった人同士なら出会ったことはあるのでは」ということ。

ちょうど先日、2015年後期の朝ドラ『あさが来た』が発表され、大同生命、日本女子大学の設立に関わった明治の企業家・広岡浅子がヒロインのモデルになることが明かされました。晩年に御殿場の別荘で女性のための勉強会を主宰していたという広岡浅子ですが、その勉強会に『花子とアン』の村岡花子が参加しているというのが、始まる前から早くも話題になっています。

他の事例がないか、探してみました。
モデルになった人

            モデルになった人


年下の友

まずは村岡花子。広岡浅子以外にもありました。10才年下の友人に林芙美子がいて、村岡花子の書斎の壁に林芙美子直筆の詩が飾られています。

林芙美子は朝ドラ第4作『うず潮』の原作者でモデル。原作小説として『うず潮』以外にも、森光子の舞台で有名な『放浪記』の要素も入っています。

戦前の文壇関係では他に、朝ドラ第一作『娘と私』原作・モデルの獅子文六が村岡花子と同世代、今年になってお亡くなりになった『あぐり』のモデル、吉行あぐりの夫、吉行エイスケは林芙美子と同世代。ただ林芙美子は同業者に評判が悪く(『花子とアン』の宇田川満代の性格面でのモデルではないかという説あり)、ダダイストの吉行エイスケは作風や方向性が違いすぎるので交流はあまりなさそう。

なお、『娘と私』は獅子文六が留学先でフランス人女性と結婚、日本に帰ってきた後に妻が病死し、娘を育てる経緯を描いた作品。『マッサン』に通じる内容です。

 

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