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スズキ V-Strom650 一週間通勤試乗レポート(2ページ目)

スズキのアドベンチャーツアラー V-Strom650を一週間通勤で使用してみました。シートが高いのが特徴ですが、ストップ&ゴーの多い都内で日常的に乗ってみたら足つきはどうなのか? ツーリングにもおすすめできる一台か? そのインプレッションをお届けします。

相京 雅行

執筆者:相京 雅行

バイクガイド

V-Strom650は通勤から長距離走行まで越すマルチな一台

V-Strom650サイドビュー

V-Strom650サイドビュー

V-Strom650は足つき以外は非常に乗りやすく、癖がなく長時間乗っていても疲れにくいバイクです。シートは左右が絞り込まれている為、足がおろしやすくなっています。これでサイドカバーの張り出しがなければ、足つきの体感も全然違うはずです。

シートの硬さは若干硬めに感じますが、しばらく乗っているとこの硬さが絶妙で、長時間乗っていても疲れません。車種によってはロングツーリングはお尻の痛みとの戦いになりますが、V-Strom650に関しては問題なさそうです。

ウインドスクリーンはポジションを変えられる機構が備わっており、私はスタンダードポジションから変更しませんでしたが、体に当たる風当たりが柔らかになり、疲労の軽減や寒いこの時期は寒さ対策にも役立ちました。

フューエルタンクは20Lの大容量の割には大きさを感じさせず、都内の通勤でも1リッターあたり20km程度走行することが可能でした。ツーリングなどで高速道路を走行するとなれば、500kmぐらいは無給油で走ることができそうです。

サスペンションがアドベンチャーモデルにしては若干硬めに感じましたが、路面追従性はとても良く長めのホイールベースもあり、直進安定性は非常に優れていました。サスペンションはプリロードとダンパーの両方が調整できるタイプが装着されている為、セッティングを変えることで乗り心地を変更することが可能ですので、ライダーの乗り方によって調整するとよいでしょう。私はそのままでも非常に乗り心地が良く感じた為、特に調整は変更しませんでした。
V-Strom650リアビュー

V-Strom650リアビュー

645cc水冷4サイクルVツインエンジンは66ps/8800rpmを発生し、パワー不足は全く感じませんが非常に扱いやすく、低速から高速まで殆ど谷を感じさせません。100km/hで走行しても長いホイールベースと優れた足回りの影響もあり、ほとんど振動が気になりません。目的地まで快適にたどり着くことが出来ます。

V-Strom650は非常に優れた旅バイク

都内の通勤で使用しても足つき以外は全くストレスを感じさせない走行性能は、本来はロングツーリングを快適にするために熟成された性能だと言えます。

リアテール部分に装着されたリアキャリアは最大積載量が10kgです。社外のオプションキャリアは、あまり重い物を積まないように。という牽制もありますが、大抵は3kgから5kg程度に設定されています。10kgも荷物が詰めるのであれば、キャンプ道具一式も積むことができそうです。

ホイールベースが長い為、広報車を借りてきたばかりの週の前半は自分が思ったラインよりも若干ラインが膨らんでしまうことがありましたが、寝かしやすいバイクの為、慣れれば思ったラインで旋回する事が可能で、高速走行時は抜群の走行安定性を生み出しています。

とにかく乗り心地が良い為、長距離ツーリングに行きたくなります。ガソリンタンク容量が大きく、燃費も悪くない為、ツーリングには最高の1台です。

V-Strom650のエンジン音やマフラー音 各部詳細はこちらの動画でご確認下さい

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