4:演出が昔すぎて気になる
■主婦が古いままで気になる主婦=エプロン+ツッカケの公式は、2015年こそ終わりにしてほしいものです。地域性もありそうですが、ツッカケでスーパーに行く姿は昭和ならいざ知らず、現在ではそう見るものではありません。平成となりすでに27年、ぜひ更新していただきたいと思います。また、主婦というだけで、ひどくパーマがきついこともあります。どんな機械に頭を突っ込んでいるのかそちらも気になります。
『GTO』で、黒木瞳演じる購買部のオバちゃんは白い割烹着に白い三角巾。コメディだからと譲歩しているものの、そんな恰好の購買部の事務員さんに出会う確率は低いように思います。
■受験が古いままで気になる
いわゆるお受験がテーマのドラマも、登場する親御さんの教育ママゴンぶりや、リーダー格のママの支配力が誇張して描かれるようになって、もうずいぶん経つように思います。部活と受験を両立する小学生や、自然体のごく一般的な価値観の家庭に育つ子どもたちも、まったくめずらしい存在ではありません。ドラマにならないのかもしれませんが、ママゴン一色の流れは、いろんな意味で気になります。主婦や主婦が絡む教育現場は「~ざます」や「オホホホホ」の教育ママゴン登場ですが、実社会では意外にお目にかからないもので、間違った情報発信にならないかと少し心配になります。
政策提言する大学生のプロジェクトや医学部の実習など、グッと現実感あふれる現場を描くドラマが少ないことも気になります。
■キャリアウーマンが古いままで気になる
管理職にある女性が濃いめのメイクでヒステリックという長年のルールも気になります。きちんと昇進試験を受け、研修などのカリキュラムを修了し人格的にも認められてその地位についているわけで、根回しや足の引っ張り合いで手に入れられるものではありません。しかしドラマでは様々な何かが渦巻きます。渦巻きすぎて気になります。
5:画面の中で男女比がおかしなことになっていて気になる
人類の男女比率は女性が少し上回っているものの、ほぼ半々で推移しています。にも関わらず、画面のなかでは男性が極端に多い場合と、女性が極端に多い場合があります。
例えば『科捜研の女』や『ゼロの真実~監察医・松本真央~』などでは、専門職の女性が目立ちますが、多くの刑事ドラマでは鑑識や捜査1課はほぼ全員男性です。実社会では女性も活躍しているのに、少し残念な気持ちになります。
反対に、外回り中の男性や、商談中の男性もいるはずなのに、街角を歩く人が女性ばかりだったり、レストランやカフェが女性ばかりの時も、男女比が気になって物語に集中できません。