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北海道「ルスツリゾート」徹底ガイド! スキー&スノボ、絶景、グルメをとことん楽しむ

リフト、ゴンドラ合わせて18本、総滑走距離は42キロにも及ぶというスノーリゾート、ルスツ。ここではルスツのウエスト、イースト、イゾラ3つのゲレンデとビュースポットを案内し、グルメやアクティビティなど冬のリゾートならではの魅力を紹介します。

大谷 修一

執筆者:大谷 修一

北海道ガイド

北海道最大のスノーリゾート「ルスツリゾート」

 

北海道最大のスノーリゾート・ルスツ

2022年の「ワールドスキーアワード」の日本ベスト・スキー・ホテル部門で最優秀賞を受賞した北海道のスノーリゾート「ルスツリゾート」(以下、ルスツ)。37のコースがあり、その総滑走距離は42キロにもおよぶ北海道最大規模のゲレンデです。

本記事では広大なルスツに3つあるエリアそれぞれの滑りどころ、見どころをご案内。併せて、ユニークな食事やノンスキーヤーでも楽しめるアクティビティを紹介します。
 
<目次>
 

ホテルと直結、ウエスト

  

ホテルと直結するウエストのゲレンデ

ルスツリゾートのゲレンデはウエスト・尻別岳に連なる橇負山(そりおいやま)と、道路を挟んだ東側に位置するイースト(風防留山、ふうぼるやま)、イゾラ(貫気別山、ぬきべつやま)という3つのエリアに分かれています。まずはホテルに近いウエストからスタートしましょう。
  

スノーエスカレーターでらくらくリフト乗り場に

2023年シーズンよりフード付きスノーエスカレーターが導入され、ホテルのサウスウイング正面からお手軽にウエスト第1クワッドのリフト乗り場に行けるようになりました。最初はこのリフト沿いにあるホワイトラバーファミリーで足を慣らし、第2クワッドで山頂に向かいましょう。
 

ウエスト山頂のレインボーコース

山頂からは初級向けレインボー(平均斜度8度、最大13度)の他バンビ、エバーといった2本の中級コースや上級者向けの不整地コブ斜面もあり、幅広い層のスキーヤー、スノーボーダーがお手軽にルスツ名物のパウダーを楽しめる設計となっています。

またこちらのゲレンデは16~20時までライトアップされ、ナイターでとことん滑り尽くすこともできます。

【ウエストのビュースポット】
  

ウエストのビュースポット

中級以上の方は、レインボーの先にあるジャイアントまで行ってみましょう。ここはウエストエリアでは一番のビュースポット。コースの眼下には雪に閉ざされたジェットコースターや観覧車が見え、最大斜度26度の整地されたバーンを「遊園地に向かって飛び込む」ような不思議な感覚での滑りを味わえます。

【ウエストのコースマップ】
  

ウエストのコースマップとビュースポット(★表示)

 

絶景ダウンヒルを満喫できるイースト

  

ゴンドラ右手のイーストティーニュ

ウエストのゲレンデから道路を横断してイースト・イゾラエリアに向かうイーストゴンドラに乗り込み、1号線、2号線と乗り継いで一気にイーストマウンテン山頂まで上りましょう。

ゴンドラの両脇にはイーストティーニュイーストビバルディという滑走距離2キロを超えるコースがあり、両者とも平均斜度11度のバーンが綺麗に整地されているので初級の方でも快適な滑りが楽しめます。
 

イーストビバルディで絶景ダウンヒルを満喫

お天気に恵まれたならイーストビバルディがおすすめ。ここはルスツきってのおすすめ名所コースで、正面の羊蹄山や尻別岳を眺めながらの「絶景ダウンヒル」を満喫できます。

腕に自信のある上級者は最上級コース・スーパーイーストにチャレンジしてみましょう。最大斜度40度、非圧雪のコースで、その難易度はご当地一番。ほとんど崖に近いこの斜面は、上から覗き込むだけでも話の種になりますよ。

【イーストのビュースポット】
 

イーストのビュースポット

イーストゴンドラ山頂駅に着いたら、ゴンドラ降車場所から右に回り込んで「イーストビバルディ」側に出てみましょう。コーススタート地点に立つと、いきなり目に飛び込んでくるのが正面の羊蹄山とその両脇に鎮座する名峰ニセコアンヌプリ尻別岳。北海道の3つの名山とニセコ・ルスツという2つのビッグゲレンデを一望できる贅沢な風景に出会えます。

【イーストのコースマップ】
 

イーストのコースマップとビュースポット(★表示)

 

イゾラで爽快なロングクルーズ

  

爽快なロングクルーズが楽しめるイゾラ

ウエスト、イーストとツアーをして、なんて広いゲレンデだ! と驚くのはまだ早い。イーストからさらに東の奥には広大なイゾラのゲレンデが待っています。ここの魅力はルスツ一番のふわふわパウダースノーとフラットでロングなコース。

イゾラ山頂からはルスツ最長、滑走距離3.5キロの爽快なロングクルーズが楽しめるイゾラグランを筆頭に、2キロ強のスティームボートA、B、そして洞爺湖の眺望を楽しみながら2.7キロを滑り下りるヘブンリービューと、メインだけでも長距離滑走が楽しめる4つのコースが広がっています。そのどれもがフラットな中級バーンですので、プルークだけでもらくらくダウンヒルが可能。体力のある方なら頂上からノンストップで「イッキ滑り」もできます。
  

コース正面には羊蹄山の勇姿が  

各コースの途中から分岐してルスツ名物のふわふわパウダーを満喫できるイゾラA、B、ヘブンリーキャニオンといった非圧雪ゲレンデや、イースト方向に向かうルートには白樺林の中から正面の羊蹄山を眺めながら滑る「絶景コース」もあり、滑りのバリエーションもお好み次第。

イゾラだけでも北海道の大規模スキー場に匹敵する広さですので、それにウエスト、イーストも含めると一日ですべてを滑りきるのはちょっと厳しいかも。3つのゲレンデをじっくり攻略するには2~3日は必要かも知れませんね。

【イゾラ・2つのビュースポット】
A:イゾラ第1クワッド降り場
  

羊蹄山とウエストゲレンデを一望

イゾラには2つのビュースポットがあります。その1つがイゾラ第1クワッドを降りた山頂付近。ここからは前述のイーストビバルディとは少し違うアングルでのニセコアンヌプリ、羊蹄山、尻別岳の勇姿を眺望できます。

B:ヘブンリービューのコース右手
  

コースから洞爺湖を望む

もう一つが山頂からヘブンリービューを少し滑った地点(下記イゾラのコースマップ参照)。斜面の先には白く光る洞爺湖とその周辺を取り巻く有珠山ほか外輪山のダイナミックな風景が一望できます。

【イゾラのコースマップ】
 

イゾラのコースマップとビュースポット(★表示)

 

ユニークなゲレ食&ディナー

  

スノーアクティビティランドの横にあるかまくら

ルスツのランチといえば「とろとろたまごのオムライス」を筆頭にゲレンデ内に点在するレストランに数多くのメニューがありますが、いかにも雪国というスタイルの「かまくらバーベキュー」はいかがでしょうか。ウェスティン ルスツリゾートのすぐ側の「スノーアクティビティランド」に作られている特設のかまくらの中でジンギスカンセットを食べるというユニークなランチです。
 

かまくらの中でバーベキュー!

自社ルスツファーム産の羊肉をオリジナルのタレに漬け込んだ「羊蹄ひつじのジンギスカン」を北海道産野菜やおにぎりと一緒にジンギスカン鍋で焼き上げ、自社農園ルスツファーム産のアロニアベリーを使った風味豊かなタレでいただきます。このセットに付いている「アロニアのドリンク」との相性も抜群。気の置けない仲間とビールを片手に「昼からジンギスカンパーティー」を開催すれば、あっという間に時間が過ぎていきますよ。

なおこのかまくらバーベキューは期間限定となっており、2024年シーズンの営業は3月20日現在で終了しております。来期以降の詳細情報はhttps://rusutsu.com/dining/kamakura-bbq/をご覧ください。

  

新しくオープンしたローンパインカフェ

2023年12月にイーストゴンドラステーションの1階に新しくオープンした話題のスポット「ローンパインカフェ」。ここでは香り高いコーヒーやカフェラテなどの飲み物の他、ボリューミーなジンギスカンサンド・カツサンドや新鮮なカップサラダ、カラメルナッツベーグルといった軽食も販売されています。

ウエストマウンテンからイゾラに移動するゴンドラの中継地点という好ロケーションに加え、ゴンドラが動く9時からお店がオープンしているという事もあって早い時間からお店の前には飲み物や軽食を買い求める客でにぎわっています。お店で購入したお食事は奥のカフェテリアで飲食するのも可能とのこと。カレーやラーメンといった定番ゲレ食は飽きたという方にとって、おすすめのランチと言えるでしょう。

  

バイキングレストラン・オクトーバーフェスト

ランチがユニークならディナーもユニークに! ノースウイングの1階にある「オクトーバーフェスト」では店内のステージにたつクマちゃんバンドと女性シンガーの人形が演奏する音楽ショーを楽しみながらテーマパーク的雰囲気の中で食事ができます。

ステージの回りにはバイキングスタイルの料理コーナーが並び、道産牛ステーキや海鮮焼きなどバイキングの定番に加えて山盛りのカニや新鮮な魚介を盛り付ける「勝手丼」といった北海道ならではメニューも充実。人形たちが歌う異国情緒たっぷりのアルペンソングを聴きながら子どもも大人も一緒になって楽しいディナータイムを過ごせます。
 

ルスツリゾートで「北海道の冬」を遊ぶ

1. ハイテンションのスノーラフティング
 

スノーラフティング

ルスツリゾートではスキーやスノーボードを滑らない方でも楽しめるように、スノーモービル、犬ぞりといったアクティビティが用意されていますが、その中でもイチオシがスノーラフティングです。

ベテランガイドさん運転のスノーモービルに牽引されたボートはラフティング専用ゲレンデを疾走。アップダウンのあるコースで体が跳ねる、急ターンの回転で強烈な横Gがかかり、右から左に目まぐるしく景色が流れゆく……。「雪原を走るジェットコースター」のようなスピード感と爽快感を味わうことができるこのハイテンションのアクティビティは、スキー・スノーボードの時間を削ってでもぜひ体験しておきたいものです。

スノーラフティングの詳細情報はhttps://rusutsu.com/winter-activities/snow-rafting/をご覧ください。

2. 温泉&サウナでリラックス
  

「ルスツ温泉・・ことぶきの湯」の露天風呂 写真提供:ルスツリゾート

滑り疲れ、遊び疲れたら温泉とサウナでリラックスタイムを。ノースウイング 6階にある「ルスツ温泉・・ことぶきの湯」の露天風呂は、お肌に優しいナトリウム-炭酸水素塩泉(中性低張性高温泉)の温泉です。チェアに腰かけたり「寝湯」で横たわって入浴でき、昼は雪景色を見ながら、また夜は冬の星空を眺めながらまったりとした温泉に身をゆだねるというリッチな時を過ごせます。

3. え、ホテルの外壁がスクリーン!?
  

プロジェクションマッピング「KAMORI WONDER LIGHTS」

ホテルを覆うガラスは、そのサイズが縦13×横50メートルと世界最大規模。ルスツの夜もふけ、午後8時30分よりその巨大ガラスをスクリーンにして「KAMORI WONDER LIGHTS」というプロジェクションマッピング映像が投影されます。アイヌの楽器・ムックリの響きとともに映し出されるアイヌの物語と北海道の自然をテーマにした幻想的な映像は、昼に見た絶景とはまたひと味違う「旅の風景」として皆さんの脳裏に刻み込まれることでしょう。

プロジェクションマッピングの詳細はhttps://rusutsu.com/events/projection-mapping/をご覧ください。

4.こんなスーパーゴージャスなお部屋も!?
 

エステマシンや広大なホットバスが備わったプレミアムスイート

2023年12月、ルスツリゾートホテル&コンベンション9階に誕生したスーパーゴージャスなお部屋がホテル業界から注目されています。その名は「ウェルネスルーム・プレミアムスイート」。99平米という広い部屋にはエステマシンやマッサージチェア、ブラックシリカを使用したドライサウナに水風呂、酸素カプセルに水素マシンなどなど、体によい(ウェルネス)とされる設備がずらり勢ぞろい。

また窓を開けると露天風呂のような感覚で使用できるホットバスはプロジェクションマッピング映像が湯面に投影される仕掛けとなっており、幻想的な入浴を体験できます。ここまで来れば、お部屋というよりウェルネスをキーワードとしたテーマパーク空間と行っても過言ではないでしょう。

なお、ウェルネスルーム・プレミアムスイートの詳細はhttps://rusutsu.com/rusutsu-resort-hotel-and-convention/wellnessroom-premium-suite/をご覧ください。
 

【まとめ】ルスツゾート の魅力を動画で!

本稿で紹介したルスツリゾートの詳細を動画でまとめました。こちらからご覧ください!

※本記事の内容は2024年1月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

【ルスツリゾート の基本情報】
宿泊施設:
ルツリゾート ホテル&コンベンション、ウェスティン ルスツリゾート、The Vale Rusutsu、ログハウス・コテージ
ゴンドラ・リフト料金
1日券 大人1万1500円、シニア65歳以上・中高校生8600円、子ども(4~12歳)5700円
営業期間:12月中旬~3月中旬(営業期間はシーズンによって変更あり)
住所:北海道虻田郡留寿都村字泉川13番地 
電話:0136-46-3331
アウトドアアクティビティの予約、問合せ:アクティビティデスク 0136-46-3332
その他:札幌市内主要ホテル、新千歳空港から送迎バスあり。要予約。
公式サイトhttps://rusutsu.com/

お役立ち情報
1. ルスツリゾートへは、札幌から無料送迎バス「ルスツ号」(日帰り客も利用可能)が、また新千歳空港からは有料のビッグランズ号(宿泊客専用)が出ています。詳細はhttps://rusutsu.com/shuttle-bus-winter/をご覧ください。

2. 本稿で紹介した「ルスツ温泉・・ことぶきの湯」は、日帰り入浴も可能です。
料金は、中学生以上が1300円(税込)、4歳~小学6年生は650円(税込)、3歳以下は無料。日帰りやチェックアウト後にスキーやアクティビティを楽しむ時は便利です。

3. ルスツを連泊で滑ったり何度か日帰りで利用する場合は、1時間刻みで使える25時間券が断然お得かも。料金や詳しい使い方はhttps://rusutsu.com/news-and-topics/25h-ticket/をご覧ください。
25時間券の料金 
大人3万円、シニア65歳以上・中高校生2万5000円、子ども(4~12歳)1万5000円
 
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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