金沢っ子が愛するデコラティブなオムライス「ハントンライス」の発祥
ハントンライスは1970年に金沢で有名なパン屋ジャーマンベーカリーがレストランを出店するに当たり、当時の北川外二料理長が考案しました。「ハントン」とはハンガリーの「ハン」とフランス語でマグロを意味する「トン」を合わせた造語で、万人向けの味付けとオムライス×フライという鉄板の組み合わせで庶民派グルメとして金沢市民に愛されています。 元々はケチャップライスに薄焼き卵を乗せ、白身魚フライをトッピングし、ケチャップとタルタルソースをかけるスタイルだったのですが、今ではチキンライスやベーキライス(洋風焼き飯)、トッピングもエビフライやチキンの唐揚げなど、店によって様々にアレンジされています。
名店その1.グリルオーツカ:行列必至!路地裏の金沢で人気NO.1のハントンライス
ハントンライスと言えば真っ先に名前が挙がる、昭和32年(1957年)創業のグリルオーツカ。ハントンライス発祥のお店としてメディアでもよく取り上げられているので、お昼時など時間帯によっては行列も珍しくありません。
グリルオーツカのハントンライス(930円)はケチャップライスにふわとろ卵、カジキマグロと小エビのフライを乗せ、ケチャップと自家製タルタルソースをたっぷり、というザ・王道。
海老好きには堪らない小エビのフライのみのエビハントンライス(980円)もあり、各+150円で大盛りにできます。ただ元々の量が多いので、恐らく男性でも大盛りは厳しいと思います。
逆に女性向けに小さいサイズ(各50円引き)も用意され、私はそれで十分でした。前菜が付いていないので、もし物足りない場合はクリームスープ(500円)やプチサラダ(300円)で調整を。
■グリルオーツカ
住所:〒920-0981 金沢市片町2-9-15
TEL:076-221-2646
営業時間:月~金11:00~16:00、17:00~19:50 / 土日祝11:00~19:50
定休日:水曜日(祝日の場合は営業、振替休日あり)
名店その2.カフェ・アルコ スタツィオーネ:駅ナカで王道のハントンライスを堪能
朝の1杯のコーヒーに始まり、ランチ、カフェタイム、夜のディナーまで1日を通してノンストップで利用できるカフェ・アルコ スタツィオーネ。金沢駅構内にあるので出勤前のビジネスマンや新幹線の時間待ちの観光客でいつも賑わっています。
スタツィオーネのハントンライス(1300円)はふわとろの半熟卵で覆われたチキンライスの上にサクサクでジューシィな巨大なエビフライと白身魚フライが2個トッピングされ、タルタルソースとケチャップがたっぷりかけられた王道スタイル。
ランチタイムは+150円でドリンク、+300円でミニサラダ、+400円でドリンクとミニサラダが付けられますが、ディナータイムはハントンライス+サラダ+ドリンク+ヨーグルトがすべてセットになって1450円なのでお得です。
近江町市場入り口にある系列店のカフェ・アルコ メルカートでもハントンライスを食べることができるので、海鮮丼以外のランチを探している人はこちらをどうぞ。
■カフェ・アルコ スタツィオーネ
住所:〒920-0858 金沢市木ノ新保町1-1 金沢百番街あんと西1階
TEL:076-224-0141
営業時間:月~土6:00~23:00、日祝6:00~22:00
定休日:無休
名店その3.洋食屋RYO:昔ながらの洋食屋のハントンライスは巨大エビフライが自慢
「古き良き真っとうな洋食屋」というコンセプト通り、洋食ひと筋50年のベテランシェフが腕を振るう洋食屋RYOは常連が入れ代わり立ち代わり入店する、金沢の洋食屋を代表する老舗。
洋食屋RYOのハントンライスはチキンライスの上にふわふわとろとろの半熟卵が乗り、そこにプリプリのジャンボエビフライ1尾と白身魚のフライがトッピングされ、ケチャップと特製タルタルソースがかけられているスタイル。
付け合わせにはカボチャやピーマン、人参などの野菜のソテー、さらに季節のサラダ、お味噌汁がセットになっていてボリューム満点。セットで1600円と他店より高めの価格設定ですが、一食の価値ありです。
■洋食屋RYO
住所:〒920-0865 金沢市長町1-4-57
TEL:076-261-2177
営業時間:11:30~15:00、17:30~21:30
定休日:木曜日
名店その4.フルオブビーンズ:心もお腹もほっこり幸せ!優しい味のハントンライス
元は鰻屋だった築100年以上の古民家を改装したフルオブビーンズ。靴を脱いで上がるお座敷スタイルで、奥能登の米や地元で採れた新鮮な野菜を使った料理は健康や美容に敏感な女性を中心に絶大な人気を誇っています。
そんな食材に気を遣い、調味料やデザートに至るまで自家製というこだわりが詰まったお店なので、「野菜タルタルのハントンライス(サラダ・ドリンク付1350円)」もとてもヘルシー。
サラダは大皿に山盛りで、加えてあまり見かけない珍しい野菜で構成されているので見た目にも楽しく、さらに野菜の種類は材料の仕入れ状況によって変わるため、毎回同じものが出るとは限りません。もちろんドレッシングも自家製。
メインのハントンライスは雑穀や玄米を中心とした十六穀米を使用し、ケチャップライスではなく、そのまま炊いたご飯の上にふわとろな半熟卵を乗せ、大きなエビフライを2尾トッピング。
タルタルソースとデミグラスソースがたっぷりかけられているものの、全体的に優しい味に仕上がっています。女性にちょうどいいボリュームなのも嬉しく、男性には少し物足りないかもしれませんが、その場合は+300円でデザートを付けられますよ!
■フルオブビーンズ
住所:〒920-0998 金沢市里見町41-1
TEL:076-222-3315
営業時間:11:30~16:00、18:00~23:00
定休日:火曜日、水曜日(祝日の場合は翌日)
名店その5.ビストロ・シャレ:コスパ抜群!オフィス街の絶品ハントンライスに舌鼓
金沢のオフィス街・南町にあるサラリーマン、OL御用達のビストロ・シャレ。人気の理由は何と言ってもコストパフォーマンスの良さ。どの料理もボリューム満点でリーズナブル、それでいて美味しい上にシェフが3人もいるので料理が出てくるのも早い。
味・量・価格・スピードと四拍子揃った店がビジネスマンたちに支持されないはずがないですよね。そんなわけで平日のランチタイムはいつも満席。もし金沢に来てこの店を利用するなら、少し時間帯をずらした方がいいかもしれません。
ビストロ・シャレのハントンライス(870円)はちょっと珍しいキノコが入ったチキンライスを半熟卵で覆い、白身魚ではなく小エビのフライが5尾も乗っています。そしてケチャップと自家製タルタルソースがたっぷり。
大皿に盛られたサラダがセットになっているのも野菜不足が気になる女性には嬉しいですね。さらに+120円でコーヒーを付けられます。日替わりランチセットはサラダ・ドリンク・デザートが付いて1000円以下なので、ランチ利用にもおすすめです。
■ビストロ・シャレ
住所:〒920-0919 金沢市南町4-60
TEL:076-264-3072
営業時間:月~金11:00~15:00、17:30~24:00 / 土11:00~15:00、17:30~22:00
定休日:日曜日
【終了】
カフェ・アルコ プレーゴ:食いしん坊も大満足!ボリューム満点のハントンライス
※メニューが変わり、ハントンライスは終了しました。
イタリア料理をメインに、オムライスやハントンライスなどの洋食も提供しているカフェ・アルコ プレーゴ。
こちらのハントンライス(1300円)はチキンライスに半熟卵、白身魚のフライにエビフライ、その上にタルタルソースとケチャップがかけられ、さらに同店のオリジナルとして野菜のフライがトッピングされています。
そこに日替わりの具だくさん味噌汁と大皿にたっぷり盛られた旬野菜のサラダがセットになっていて、これまで紹介した中で一番と言っていいほどのボリュームです。男性にはちょうどいいくらいですが、女性は最大限にお腹を空かせてから行きましょう。
■カフェ・アルコ プレーゴ
住所:〒920-0981 金沢市片町1-3-21
TEL:076-223-7333
営業時間:月~木11:30~23:00、金11:30~24:00、土11:00~24:00、日祝11:00~22:00
定休日:火曜日(変更になる場合あり)