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2014年の投信販売ベスト10とワースト10は?

NISA元年の2014年は、年後半にかけて株式市場が盛り上がりを見せ、円安も進みました。こうした環境下において、どのようなファンドが投資家の支持を集め、「売れ筋」としてランクインしたのでしょうか?反対にどのようなファンドから資金が流出したのでしょうか。国内投信市場の販売動向に迫ります。

篠田 尚子

執筆者:篠田 尚子

投資信託ガイド

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分配金200円超が人気!ただしリスクも…

投資信託にとっても概ね心地良い環境となった2014年は、前年に引き続き毎月分配型が売れ筋の「ベスト10」を独占しました。中でも、1位、4~7位、9位にランクインした6本は、月々200円以上の分配を行う「超高分配」ファンドで、依然として分配金の絶対額が高いファンドが好まれる傾向が見て取れます。

追加型株式投資信託 純設定合計額ベスト10

追加型株式投資信託 純設定合計額ベスト10


ただし、こうしたファンドには「高分配を可能にするための仕組み」が用いられていることが多く、収益源も多岐に渡ります。複数の収益源があるということは、その分だけリスク要因を抱えているということを意味します。ファンドによっては基準価額が前日比で5%以上上下することもあるため、値動きの大きさを念頭に置いた上で投資するようにしましょう。

原油価格下落でトレンドに変化

一方、資金流出額の多かった「ワースト10」のランキングでは、「グロソブ」こと「グローバル・ソブリン・オープン(毎月決算型)」が首位に浮上しました。かつて5兆円を上回る残高の規模を誇った同ファンドですが、2009年ごろからは恒常的な資金流出に苦しめられ、昨年4月には「フィデリティ・USハイ・イールド・ファンド」に純資産残高首位の座を明け渡しています。

追加型株式投資信託 純設定合計額ワースト10

追加型株式投資信託 純設定合計額ワースト10


また、景気減速懸念に加えて、原油価格の下落が追い討ちをかけたブラジル・レアル関連のファンドも軒並み純流出に見舞われました。原油価格下落の影響は、エネルギー関連セクターが15%弱を占める米国のハイイールド債券市場にも波及しており、ハイイールド債券を主要投資対象とするファンドが嫌気される傾向も見られました。
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