貧乏思考の人は、自分の価値を「低く」見積もっている

幸せになるマネープランの立て方

幸せになるマネープランの立て方

「どんな人生を送りたいですか?」。そう問われたら、あなたならどう答えるでしょうか。もしも考え込んでしまうなら、マネープランをもう一度組み直したほうがいいかもしれません。いったいなぜなのか――。ファイナンシャルDr.(ドクター)の北川邦弘(きたがわ くにひろ)さんが、その理由をこんな風に紐解きます。(第1回目のインタビュー『お金ドクターが語る!「お金と時間」貧乏からの脱出法』から続きます)

――前回、“自分の軸となるビジョンを固めることからマネープランは始まる”と伺いました。実際、どんな風にマネープランを考えていったらいいでしょうか?

北川邦弘さん まず、“どんな人生を送りたいのか”“本当に自分がやりたいことは何か”をじっくりと問い直すところから始まります。そして、“その為には、いつまでにいくら必要か”を逆算してマネープランに練りこんでいくことです。

ビジョンを固めることは、自分と向き合うことでもあります。そうすることで、“自分は学ぶことが好きだから、もう一度大学に行って勉強してみたい”“こんな場所に行ってこんな風に過ごしたい”“ビジネスを立ち上げて可能性を試してみたい”という風に、やりたかった夢や目標に気づくことにもなります。

――日々の生活や仕事に追われていると、“本当にやりたいこと”をあらためて考える機会はあまりないかもしれませんね。

北川
 もしあったとしても、「どうせ自分には無理だろう」とか「生活があるし……」と、自分にフタをしてしまっていることが多いと思うんです。特に、最近若い人と話していて感じるのは、自分の価値をすごく低く見積もっているということ。「こんな人生を歩みたい」「あの人のようになりたい」と心の中で思っていても、「どうせ自分にはできないだろう」と、最初からあきらめて、食いっぱぐれないそこそこの人生に基準を置こうとする。

――確かにそうかもしれませんが、ある意味、現実的ともいえるのでは?

北川
 もちろん、それを本当に実現できる自分かどうかを見極めることは大事ですが、最初から無理、無駄だと決めつけることは、自分の可能性を狭めてしまうこと。無理だと自分に蓋をせず、できると信じるところからお金のプランを考えることで、前向きにお金を貯めることができるんです。自分の価値はもっと高い。今は無理かもしれないけれど、徐々に望む方向に向かっていくと、自分を信じる。そういう自己信任力は必要です。

――なるほど。貯金のモチベーションが上がりそうですね。

北川 自分が望む生活のために1億円必要な人もいれば、“見積もってみたら意外とかからない”という人もいるでしょう。漠然とした不安を抱えて、“とにかくたくさん貯めなくては”と、情報に振り回されることもなくなります。そもそも、サバイバル感だけで人生を生き抜いていくのは苦しいですよね。人生を前向きに楽しんで生きるには、誰でもない自分だけの目標設定を定めることは大事です。

★北川さんの連載は次回に続きます

教えてくれたのは……

北川邦弘(きたがわ くにひろ)さん
オールアバウト資産運用ガイド、CFP。総合商社不動産デベロッパーを経て、現在は独立系ファイナンシャル・アドバイザーとして会社設立。人生戦略全体のトレーナー・コーチとして活躍する。ベストセラー『なぜ貯金好きはお金持ちになれないのか?』や『定年までに資産1億円をつくる ロスジェネ世代家族持ちへの新マネー戦略』など著書多数。オールアバウトマネーにて『大人のお金 トレーニング講座』も好評連載中。

取材・文/西尾英子

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