2015年の色「マルサラ」とは?
アメリカのパントン社は、毎年12月に、カラー・オブ・ザ・イヤーを発表します。記事「2014年の色「ラディアント・オーキッド」を先取り」で解説したように、カラー・オブ・ザ・イヤーは、パントン社が9月に発表したファッションカラーレポートのウィメンズのカラーパレットの10色から選定されます。2014年のラディアント・オーキッドは、輝くような蘭の花にちなんだ色名、2013年のエメラルドは、宝石にちなんだ色名というように、ぱっと目を引く華やかな色が選ばれることが多いようです。
2015年は、シチリア産のマルサラワイン(マルサラ酒)にちなんだ「マルサラ」という色が選ばれました。パントン社はこの色のことを、「温かくスタイリッシュな色」「心を身体と魂を豊かにする色」「自信や強さをみなぎらせる色」と表現しています。
熟成した赤ワインのような色のような、明るい赤みのブラウンなので、ベージュやグレーやネイビーなどと同じ、ベーシックカラーに分類されます。ベーシックカラーは、コーディネートの主役というより、脇役として活躍します。ベーシックカラーにもトレンドがあり、2015年は明るい赤みのブラウン系が新鮮に映ります。
比較的どんな色とも合いますが、マルサラとブルーの組み合わせは、70年代によく見られた配色です。今回は、デニム、ブルー、70年代といったキーワードから、マルサラのコーディネートを解説します。
【CONTENTS】
Page1:2015年の色「マルサラ」とは?
Page2:デニムとマルサラのアウターで叶える、ノームコアなスタイル
Page3:旬のスカートで楽しむ、マルサラのコーディネート3選
Page4:70年代風カラーコーデの差し色に、バッグ編
Page5:70年代風カラーコーデの差し色に、シューズ編
Page6:モチーフで取り入れる、マルサラのストール&アクセサリー3選
まずは、デニムとマルサラのアウターをコーディネートしてみましょう。