母子家庭で育った女の子の特徴……男に幻想を抱かず恋愛できない?
両親が揃っているかどうかよりも、母親が父親をどう思っているか、毎日笑顔で接しているかが影響するのでは?
<Index>
- 離婚・未婚による母子家庭の女の子に予想される弊害
- 父親をあまり知らない場合 母親が父親を恨んでいない場合は例外
- 母子家庭で育った女の子の価値観は「母親の態度次第」(著者の実体験)
- 男への幻想や恋愛できるかは、「家族の男性陣が魅力的」かどうか
離婚・未婚による母子家庭の女の子に予想される弊害
母子家庭においては、母親が父親をどう捉えているかが子どもに強く影響します。離婚して母子家庭になった場合や、未婚の母となった場合、その原因が父親にあることも多く、母親が別れた夫を軽蔑していることがあるので、以下のような弊害が考えられます。- 母親が別れた父の愚痴を言い続けている
- 母親が「男」を全面的に否定し恨み続けている
- 逆に母親が「男」に依存し恋愛を繰り返している
母親が父親を軽蔑し恨んでいる場合、母親の愚痴をずっと聞かされ続けたり、母親が普段「男」を全否定するような発言を繰り返している場合があります。そうなると、確かに娘としては「男」というものに幻想を抱くことはないのかもしれません。
また、両親が別れるまでの間に、娘として接してきた「父親像」にもよるのではないでしょうか。
虐待を受けていた場合はもちろん、父親が、浮気性、アルコール依存症、仕事をしない、賭博にハマっているなど、子どもの目から見てもあきらかにわかるような「家族を悲しませる父親」であることも。その場合は幻想どころか、男性の存在そのものを否定的に捉えてしまうかもしれませんよね。
父親をあまり知らない場合、母親が父親を恨んでいない場合は例外
母親が子どものためを思って、父親の悪いところを話さないことや、父親を「良い悪い」どちらも含めて客観的に受け止めている場合もあります。その場合、母親が語る「父親」や「男」に対する言葉に、あまり刺が無いはずです。また、記憶のないころに離婚した場合など、父親の悪い面をあまり知らない場合もあるでしょう。その場合、「父親」を含む「男」という存在そのものを否定することには繋がりにくいはずです。そうなると、家庭内に男性がいないため、身近に男性を知らない分、むしろ想像(妄想?)のなかで男性像を膨らませてしまう可能性も考えられるのではないでしょうか。女子校育ちのほうが、男性に対して幻想を抱いているといわれることもありますよね。
母子家庭で育った女の子の価値観は「母親の態度次第」(著者の実体験)
離婚してから父親が優しくなることも。結局、父親とどういう関係を築いているかによりますよね
また、私自身、前夫と離婚した原因は、子どもへの暴力、借金、転職癖、虚言癖などでしたが、躾と称した暴力を受けた長女でさえ離婚には反対したので、子どもたちには「父親の困った一面」を離婚した理由として伝えました。離婚理由がわからないことも、むしろ、両親に対する不信感に繋がると考えたからです。とはいえ、母が死ぬまで父の愚痴を言い続けていたのが大きなストレスだったので、むしろ離婚をすることによって、私は子どもたちに父親の愚痴を言わなくて済むようにしたというのもあります。おかげで、娘たちは「父親」=「男(のイメージ)」という捉え方をせずに、分けて考えているようです。長女は父親との関係で傷が残っているものの、三人とも、恋人関係にもそれなりに理想を思い描いています。特に、父親に何も被害を受けていない末っ子は、ニュートラルに「男性」を捉えています。
男への幻想や恋愛できるかは、「家族の男性陣が魅力的」かどうか
- 離婚した時期
- 父親との関係
- 母親の考え
むしろ母子家庭じゃなく両親が揃っていても、父親が暴力的だったり、アルコール依存症だったり、いわゆるダメ男だった場合、実際に身近に見ている分だけ、「男」のイメージは悪いはずです。また、私の母のように延々と父親の愚痴を言い続けるような家庭で育てば、幻想は抱きにくいはずです。家庭内にいる父親以外の「祖父」「兄」「弟」との関係にもよるでしょう。
つまり、「父親を含む家族内の男性」がどんなイメージかによるものであり、単純に「母子家庭」という条件だけでは、男に「幻想」を抱くかどうか決定づけることはできないのかもしれません。
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