コースは昼・夜共通の2コース

パン・ド・キュイソン

パン・ド・キュイソンのパン

料理は、昼と夜が共通のコースとなっており、3250円と4950円の2コース。今回は4950円のコースから御紹介していきます。


・有機人参のタルタル ハーブとサラダ ハモンイベリコ
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有機人参のタルタル ハーブとサラダ ハモンイベリコ

スターターは、奈良や関西近郊の新鮮な野菜やハーブ盛り合わせに、有機人参を使ったタルタル仕立てと、ハモンイベリコを添えた一皿が登場。野菜の青味・ハーブの香り・人参の甘味、そしてハモンイベリコの塩味と旨味がバランスよく楽しめる内容になっています。

一見するとシンプルな野菜料理に見えますが、シェフの掲げる「有機・ローカル・自由」というコンセプトが、この一皿から強く伝わってくるようです。

ちなみに、ビオ先進国の英国・ロンドンでは、ビオは当たり前のように定着してきていますし、イタリアやスペインは昔から地元食材を使うのは基本のキホン、フランス・パリでもパリ近郊の食材を使う動きが目立つようになってきました。今や「有機&ローカル食材」は「世界基準(標準)」とも言えるコンセプトなのです。

日本(特に東京や関西のような大都市)でも、これから「ビオ&ローカル」の流れになっていくといいですね。「アバロッツ」の存在が、そういう時代の流れに変わるキッカケになってくれると期待しています。


・カリフラワーのブルーテ ニンニク風味のパン
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カリフラワーのブルーテ ニンニク風味のパン

続いては、スープ料理。抹茶茶碗のような器の中には、軽やかながらコクのあるカリフラワーのブルーテ(スープ)、その中にはスライスして焼いたカリフラワーと、ニンニク風味のパン(クルトン)が入っています。泡状にしたコリアンダーの泡もアクセントとして効いており、素材の持ち味を活かした洗練されたテイストに。


・コロダイ 菊芋と大根 アンチョビ・アリオリソース
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コロダイ 菊芋と大根 アンチョビ・アリオリソース

魚料理は、和歌山産の「コロダイ」。ソースには「アンチョビ・アリオリソース」が添えられ、ハーブは「オゼイユ」&「ヤロウ」。軽く揚げた菊芋と大根も味が濃く、食べ応えありでした。


・大和ポーク ポレンタと白ネギ ハーブエッセンス・ブイヨン
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大和ポーク ポレンタと白ネギ ハーブエッセンス・ブイヨン

メイン(肉)料理は、地元「奈良(葛城産)」の大和ポーク! これぞ関西ローカル料理。関西人として関西の食材をこれだけ美味しく食べられるというのは、本当に嬉しくなりますね。

川島シェフならではの精妙な火入れで柔らかく仕上げられた大和ポークは、それだけでも十分な美味しさがありますが、ローズマリー・タイム・トリュフの馨しい香りが付与されたスープが、味わいのインパクトを増大させます。スープをたっぷと吸い込んだポレンタや白ネギも名脇役。奈良のテロワールと、シェフの個性が感じられる唯一無二の逸品と言えるでしょう。


・ベイクド・チョコレートケーキ 奈良産の柿のフォンダン スモーキージェラート
ベイクド・チョコレートケーキundefined奈良産の柿のフォンダンundefinedスモーキージェラート

ベイクド・チョコレートケーキ 奈良産の柿のフォンダン スモーキージェラート

デザートは、奈良産の柿(フォンダン仕立て)と、ベイクド・チョコレートケーキ、それにスモーキーな香りのミルクジェラート。どれも工夫が施されていて、甘さも控えめ。軽やかな食後感でした。


コンセプトは「有機」「ローカル」「自由」

奈良産の紅茶

奈良産の紅茶

「アコルドゥ」の再開も楽しみですが、それまで待つことなく、奈良を始めとする近畿圏の有機食材を使った自由なコンセプトの川島シェフの料理が、よりカジュアルな雰囲気で味わえるレストランができたことはサプライズとも言うべき朗報ですね。

注) 2018年現在、「アバロッツ」は閉店し、新たに「コムニコ」というレストランがオープンしています。当記事は「アバロッツ」時代の記事となります。ご注意くださいませ。

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※メニューや料金などのデータは、取材時または記事公開時点での内容です。