2015年は旅館・宿業界にとって変化の年

毎年年初に記事にしている「日本の宿ヒット予測」。2015年は日本の宿業界にとって変化の兆しが表れる年になると思う。

昨年(2014年)は「訪日外国人客」が過去最高となり、各地にはゲストハウスがどんどんできたが、今後もまだ増えていくだろう。一方、日本人はというと、2016年には、平日に旅行をしてくれる「65~74歳」の増加が止まる(あとは75歳以上が増えていくのみだ)。そのためか、シニアターゲットの格安温泉チェーンも売却モードに入ったようだ。今後は、年による増減はあるものの、15年後の2030年には「訪日外国人客がホテル・旅館の宿泊客の20~50%に達している」と予想している。
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多くの外国人がゲストハウスに泊まる。写真はカオサンワールド浅草


2015年。旅館が変わろうとしている前兆というか、その萌芽も感じることができる。

2015年のヒット予測を洗い出してみれば、総じて「泊まらなくてもできる」ものが多い。とはいえ、「泊まる」ための宿がなくなっては困る。今後数年をかけ、残るべき宿は残り、一方で自律的に新たな宿泊スタイルが生まれてくる(旧態依然組は売却され、新業態に生まれ変わっていく)ことだろう。

さて、それでは、勝手に選んだ「2015年ヒット予測ベスト5」をご紹介しよう。

 

第5位 島

何年かに一度ブームになる「島」が今年も来そうだ。
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和歌山沖に浮かぶ「友ヶ島」。まるでラピュタの世界のようだと密かな人気


そのなかでも特に「遺跡」のある島が注目される。例えば、「猿島」(神奈川県)と「友ヶ島」(和歌山県)。いずれも、第二次世界大戦中の戦時遺跡が残っており「まるでラピュタの世界」とマニアから言われている。

それに加えて、世界遺産暫定候補になっている「軍艦島」(長崎県)。こちらは、特別な許可を必要とする海底炭鉱跡が残る人工島だが、世界遺産登録審査のタイミングに合わせて脚光を浴びるはずだ。

戦時中の毒ガス製造施設跡が資料館として残る「大久野島」(広島県)も遺跡としてあらためて注目されるだろう。ここは「うさぎの島」としても有名で、休暇村はいつも人気だ。

 

第4位 グランピング

海外ではちょっとしたブームになった、プチ贅沢な手ぶらキャンプ「グランピング」もこの夏ヒットするだろう。それこそ「島」でグランピングなんていうと絵になる。無人島の多い九十九島(長崎県)や沖縄の島々でやったら最高だ。

このグランピングの主体は、宿泊施設だ。簡単にいえば、宿がテントやターフ、BBQガーデンを用意し、手ぶらでキャンプができるようにするシステムだ。もちろん、テントはゴージャスなほうがよい。コテージでもよいが、今風ならワイルドなテントがウケるだろう。

今年「カラーラン」等のイベントランや様々な「フェス」も一層増えるだろうが、そうしたエリアでもグランピングがぴったり似合う。

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