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京都・北エリアの穴場「寂光院」で歴史を感じるプチ旅(3ページ目)

京都・北エリアの山中にひっそりとたたずむ尼寺・寂光院。アクセスがあまり良くないこともあってか、ハイシーズンでも人混みでうんざりすることがない静寂に包まれた場所です。近くには2つの温泉があり、実はかなりの穴場。おひとりさまも多いひそかな人気スポットを訪ねてみました。

葉石 かおり

執筆者:葉石 かおり

京都ガイド

無病息災を祈り、開催されたかぼちゃ焚きに参加

看板

この日は冬至のかぼちゃ焚きが行われていた。


さて、訪れたこの日は冬至、しかも19年に一度の朔旦冬至ということもあり、かぼちゃをふるまっていました。無病息災の願を込めたありがたいかぼちゃをいただくことに。

かぼちゃ

優しい甘さが心にも染みる。


やわらかく炊けたかぼちゃは、まるでぜんざいのように甘く、京都らしい優しい味わい。これにはものすごく感動しました。こうした機会があれば、また参加したいですね。

しば漬け発祥の地でしば漬けを買う

売店

寺の前にある売店ではしば漬け他、漬け物や梅干しが。


かぼちゃで口が甘くなったところで外に出ると、そこには「翆月」という漬け物店が。「かぼちゃ食べて、しょっぱいもの欲しいでしょう」と店の方。赤しそ入りのお茶と、炊き立てのご飯にしば漬けをのせた小皿を試食と出してくれました。

しば漬け

赤しそ本来の酸味がきいたしば漬け。


乳酸発酵を丁寧にさせたしば漬けは余計な味がせず、赤しそ本来の深みのある酸っぱさ。これがあればご飯が何杯でも食べられそう。しっかり買って帰りました。

看板2

寂光院はしば漬け発祥の地としても有名。


実は寂光院はしば漬け発祥の地としても有名。かつて地元の方が建礼門院に献上したことにはじまり、今に至っています。しば漬けを販売する「翆月」は、親子4代に渡り、一貫して手作りを伝承しています。着色料で色鮮やかに染まったしば漬けではなく、昔ながらの本物のしば漬けはお土産に最適。しば漬けの他、梅干し、佃煮などもあるので、寂光院帰りにのぞいてみてはいかがでしょうか。

■翆月
住所:京都市左京区大原寂光院前
電話:075-744-2405
営業時間:9:00~17:00
定休日:無休
ホームページ:http://homepage3.nifty.com/suigetsu/

寂光院は少し外れにあることから、足を伸ばしにくいと思われがちですが、京都駅や地下鉄の国際会館駅からバスも出ています。すぐ近くには日帰り入浴もできる民宿などもあるので、滞在日数に余裕がある際、ぜひとも訪れてみてください。

■寂光院
住所:京都市左京区大原草生町676 
電話:075-744-3341
拝観料:600円
拝観時間:9:00~17:00(季節によって変更あり)
アクセス:京都駅前より17番または8番(C3乗り場)、市営地下鉄「国際会館」駅より19番「大原」下車で徒歩15分
ホームページ:http://www.jakkoin.jp/

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