日本代表・Jリーグ/サッカー日本代表 最新コラム

欧州でプレーする日本人選手のシーズン前半総括・後編

欧州主要リーグが、ブレイク期間を迎えた。各国リーグに在籍する日本人選手のシーズン前半戦を総括する後編は、イタリア、イングランド、オランダなどでプレーする選手に触れよう。

戸塚 啓

執筆者:戸塚 啓

日本代表・Jリーグガイド

本田と長友が背負う宿命

前編はこちら

本田は評価のハードルが高いゆえ、きびしい意見も少なくない。

本田は評価のハードルが高いゆえ、きびしい意見も少なくない。

イタリア・セリエAのACミランで2シーズン目を迎えた本田圭佑(28歳)は、中断前に行なわれた16試合のうち15試合に先発した。スタメンから外れた唯一のゲームは、日本代表の活動から合流した直後である。フィリッポ・インザーギ監督の信頼を、しっかりとつかんでいる。

ここまで6ゴールはチーム2位だが、そのすべては10月19日までに記録したものである。その後の9試合では、ゴールをあげることができていない。それだけに、イタリア国内では厳しい評価も目につく。

予算規模が大きくない地方クラブの選手なら、前半戦の6ゴールは十分に及第点を与えられるものだ。しかし、ミランはセリエAを代表するクラブのひとつであり、彼は世界的名手が背負ってきた背番号10を着けている。評価のハードルがそもそも高いのだ。

厳しい評価を下されるのは、ビッグクラブに在籍する選手の宿命だ。慢心が許されないそうした環境が、選手を成長させるのである。

同じくセリエAでプレーする長友佑都(28歳)も、称賛と批判が交錯する日々を過ごしている。所属するインテル・ミラノが11位に低迷しているだけに、中心選手の彼には厳しい視線が注がれるのだ。

前半戦はケガで1か月ほど離脱するなど、長友も自らのプレーには納得できていないだろう。とはいえ、シーズン途中の監督交代後も中軸を担い、複数のポジションをカバーしている。高水準のプレーを保証する彼が、チームに欠かせない選手のひとりなのは間違いない。

>>川島、ハーフナーら苦境に立つ選手も

  • 1
  • 2
  • 3
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます