本田と長友が背負う宿命
前編はこちら本田は評価のハードルが高いゆえ、きびしい意見も少なくない。
ここまで6ゴールはチーム2位だが、そのすべては10月19日までに記録したものである。その後の9試合では、ゴールをあげることができていない。それだけに、イタリア国内では厳しい評価も目につく。
予算規模が大きくない地方クラブの選手なら、前半戦の6ゴールは十分に及第点を与えられるものだ。しかし、ミランはセリエAを代表するクラブのひとつであり、彼は世界的名手が背負ってきた背番号10を着けている。評価のハードルがそもそも高いのだ。
厳しい評価を下されるのは、ビッグクラブに在籍する選手の宿命だ。慢心が許されないそうした環境が、選手を成長させるのである。
同じくセリエAでプレーする長友佑都(28歳)も、称賛と批判が交錯する日々を過ごしている。所属するインテル・ミラノが11位に低迷しているだけに、中心選手の彼には厳しい視線が注がれるのだ。
前半戦はケガで1か月ほど離脱するなど、長友も自らのプレーには納得できていないだろう。とはいえ、シーズン途中の監督交代後も中軸を担い、複数のポジションをカバーしている。高水準のプレーを保証する彼が、チームに欠かせない選手のひとりなのは間違いない。
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