洗濯/洗濯関連情報

洗剤の種類と選び方

洗剤は一般的な合成洗剤・石けんの他に、おしゃれ着用の中性洗剤、漂白剤、柔軟剤や洗濯のりといった仕上げ剤がある。それぞれの特徴と衣類に合わせた洗濯のし方を紹介。

毎田 祥子

執筆者:毎田 祥子

家事ガイド

ドラッグストアやホームセンターへ行くと、壁一面に並んでいる洗剤類に迷ってしまいますね。洗剤類は大きく分けて以下のような4種類があります。そろえるべき種類はどれとどれか、自分に合ったものを考えて使いましょう。

一般的な洗濯用洗剤

界面活性剤で汚れを落とす洗剤のうち、「綿・麻・合成繊維用」で弱アルカリ性のものです。大きく「合成洗剤」と「石けん」に分けられ、それぞれ主に粉末タイプと液体タイプ(石けんは固形も定番)があります。一長一短があるので自分好みのものを選びましょう。

合成洗剤は、酵素などの洗浄力を強化する成分や、漂白剤や柔軟剤、蛍光(増白)剤などの仕上がり効果をUPする成分をプラスするなど日々新しいものが出ていますが、種類が多くものによって不得手な衣類も。一方石けんは、皮脂汚れなどに威力を発揮し、人肌に優しく、色落ちもしにくいのですが、石けんカスがついたり白い衣類が黄ばんで見えたり、粉末は水に溶けにくいという欠点もあります。

ところで洗濯排水に含まれる洗剤の使い方はエコを考える上で大切です。使いすぎると川や海の動植物を殺しかねないだけでなく、飲み水用に浄化するために薬剤を多用すれば健康面で私たちに返ってくる問題にもなります。

その点から、自然の中で無害化される度合い(生分解性)が高い石けんの方が合成洗剤よりかなりよいとされています。ですが、有機物の汚れの指標(BOD:生物化学的酸素消費量)は、一回で多量に使いがちな石けんの方が高いという数字もあり、また合成洗剤も生分解性を上げる研究を進めているので意見は分かれます。

ともあれ、ある水道局の方によれば、どちらも使用量を守って使えば下水処理で対応できるけれど、指定された量より多く使う人も多く、そのことの方が問題なのだとのこと。最低限、表記されている量を守ることが大切かと思います。
 

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