三軒茶屋から目黒銀座商店街をめざす
緑道や親水公園など、散歩コースを歩くということは線的な取材になる。それに対して、商店街を歩くということは面的な取材となる。前者は「歩く」ことのドライブ感が出てくるのがメリット、後者は取材量が多くなるのがメリット。その中間はないものかと、今回はそんな商店街散歩をしてみた。いわば、商店街のハシゴだ。三軒茶屋商店街の記事を書くために3回ほど同商店街を歩いたのだが、これは2回めのとき。せっかくだから、近所にある商店街も散策しようと、スマホで検索し、出てきたのが目黒銀座商店街。というわけで、そちらをめざすことにした。
世田谷公園は大きな公園で、ここを歩くだけでもけっこうな散歩になるのではないかと思う。その先に「蛇崩(じゃくずれ)」という交差点が現れた。面白い名前の交差点だ。
しかもこの交差点からのびる道の街灯に「蛇崩商栄会」という文字が見えた。こちらの商店街も魅力的だが、またの機会にしよう。ここから、下っていく場所に目黒銀座商店街はあるようだ。
「蛇崩下橋」というのを調べてみたら、かつてここに蛇崩川というのが流れていて、今は暗渠になっているらしい。暗渠といえば緑道。
これはいいかんじの緑道だ。今度ぜひ歩いてみたい。さらに坂道をくだると、住宅街の先にアーチが見えてきた。これが目黒銀座商店街の五番街のアーチ。
さきほどスマホで調べたところによると、目黒銀座商店街は中目黒駅から南西にのびる約900mの商店街で5つのブロックに分かれている。一番街、二番街、三番街、四がなくて、イセワキ街というのがあって、五番街となっている。つまり、ここ五番街は中目黒駅からはいちばん遠い場所だ。そのせいか、商店は少なく、住宅なども多い。ただ、目黒信用金庫があるのが印象的だった。
次ページでは商店街を進んでいきます。