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相棒:好調シリーズのプロデューサーが交代する時

『相棒』でプロデューサーが「season13」では交代していることが話題になっています。人気シリーズを初期から育てたプロデューサーが出世でもなく交代するというのはかなり異例。果たしてその成否は?

黒田 昭彦

執筆者:黒田 昭彦

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『相棒』のプロデューサー交代が話題になっています。最初に報じられたのは夏ごろ。水谷豊が「相棒を及川光博に戻そう」と意見したのに対し『相棒』を育ててきたプロデューサーは成宮寛貴を支持。続投でまとまったものの、今度は水谷豊の不満がプロデューサーに向かって、交代させられるという内容でした。


公式サイトにない

注視していると異変がはっきりしたのは「season13」の公式サイト公開から。一般的にはあるはずのスタッフの掲載がありません。

その後、第一話の放送のスタッフロールでプロデューサーの交代を確認できました。2時間ドラマ時代から担当していた松本基弘ゼネラルプロデューサーから『TRICK』などを担当していた桑田潔エグゼクティブプロデューサーに。だから初回ゲストが仲間由紀恵だったんですね。

 

異例なシリーズ継続中の交代

好評シリーズを最初から中心になって育てたプロデューサーの交代。出世して離れるというのはありますが、なにか問題があってというのはかなり異例です。

思いつく前例としては『渡る世間は鬼ばかり』があります。96年、石井ふく子プロデューサーが社長をつとめる会社の法人税法違反(脱税)で告発され、97年に執行猶予付判決が確定。この間に放送された第3シリーズのプロデューサーを外れています。しかし問題が片付いた第4シリーズからは復帰しています。


もっと異例な放映中の交代

シリーズ途中よりもさらに突然、放映中にプロデューサー交代したのは平成ライダーシリーズ第6作の『仮面ライダー響鬼』。『相棒』と同じくテレビ朝日・東映制作で降板したのは東映側の高寺成紀プロデューサー。平成ライダーシリーズ第1作『仮面ライダークウガ』をヒットさせた高寺プロデューサーの新作ということで注目されましたが、全48話中29話までで交代となりました。

公式の交代理由は発表になっていませんが、いろいろな意見を総合すると「予算超過しスケジュールも大幅に遅れているにもかかわらず周りの意見を聞かずなんの対策も打たなかった」ということのようです。

高寺プロデューサー、降板が原因ではないそうですが、その後、東映を退社し角川映画に移籍。大映の流れをくむ角川映画で『大魔神カノン』を制作しています。

 

次は「交代は成功か失敗か
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