20両の名機が並ぶ扇形庫(1)
いよいよ扇形庫へ。転車台を中心に扇形に広がった車庫で、数多くの蒸気機関車が並んでいる。全貌をつかむには転車台のあるところへ出て、ふりかえってみることだ。頭を転車台に向けた蒸気機関車が並んでいるのが分かるだろう。
ここで、梅小路蒸気機関車館に保存されている機関車を紹介しておこう。
1)C51形239号機 1927年製造 性能がよく、お召列車を104回も牽引したことで知られる。静態保存機
2)C53形45号機 1928年製造 東海道・山陽本線で活躍。国産唯一の3シリンダー機。
3)C55形1号機 1935年製造 晩年は北海道の宗谷本線で活躍。スポーク動輪が人気
4)C56形160号機 1939年製造 小海線などで活躍。「高原のポニー」の愛称あり。「SLやまぐち号」「SL北びわこ号」などを牽引して現役(動態保存機)
5)C57形1号機 1937年製造 スマートな姿から「貴婦人」の愛称あり。「SLやまぐち号」の主力機として現役(動態保存機)
6)C58形1号機 1938年製造 貨客両用機。「SLやまぐち号」を牽引したこともあるが、現在は静態保存機
7)C59形164号機 1946年製造 東海道本線で特急列車を牽引、晩年は呉線で急行の先頭に立った。静態保存機
8)C61形2号機 1948年製造 東北や九州で特急などを牽引。梅小路の構内運転用(動態保存機)
9)C62形1号機 1948年製造 東海道本線などで特急を牽引。1994年から梅小路で展示。静態保存機
10)C62形2号機 1948年製造 東海道本線などで特急を牽引。晩年は函館本線で大活躍。除煙板の「つばめマーク」が特徴。梅小路の構内運転用(動態保存機)
次ページでは、さらに10両の名機を紹介。