ガレージを改装したコーヒーショップ
古いガレージの記憶を活かしながらみんなでペンキ塗りをしたSLOW JET COFFEEの店内はファクトリーテイスト。スレート波板を使ったロの字のカウンターを囲んで多様なスタイルの40席が用意され、360度どこからでもカウンター内で立ち働くスタッフの姿を見ることができます。
ベンチシート用の木のテーブルは手作り。古い窓枠をそのまま残した最奥のスペースは一段高くして、コンセントの並ぶカウンター席が設けられました。
店内左手にはコンピュータ制御の焙煎機と生豆の袋。スタッフの川井弘さんがローストとハンドドリップを担当していますが、じつは彼は昔、コーヒーが苦手だったといいます。
「16歳の頃に初めて飲んだコーヒーが苦すぎて敬遠するようになったんです。名古屋でカフェスクールに通っていたとき、グレープフルーツのような果実味を持つコーヒーに出会って、新しい発見をしました」
そしてコーヒーの探究に乗りだした川井さん。SLOW JET COFFEEのブレンドはブラジルをベースにマンデリン、グァテマラ、コロンビアを組み合わせた、誰にでも広く親しまれる味わいに仕上げ、抽出には銀色に輝くカリタのウェーブドリッパーを選びました。
コーヒーが少しずつ滴り落ちてゆくのを待っている時間も含めて、「店内のゆったりした空気を楽しんでいただければ」と川井さん。ウィンナーコーヒーなどの喫茶店の伝統的メニューも採り入れています。
エスプレッソ系ドリンクを担当するバリスタは、ホテルのサービスマンから転身した平山泰行さん。SLOW JET COFFEEでは「アメリカーノ」のかわりに、お湯にエスプレッソを注ぎこむオセアニア流の「ロングブラック」をチョイス。よりコーヒーの風味を楽しみつつ、まろやかさを味わってほしいという平山さんのこだわりです。
モーニングセットのご紹介とショップデータは次ページで。