若者の「住みたい街」急上昇中の北千住
腕利きのピッツァイオーロ(ピザ職人)である岡田さんが足立区で活躍するから、店名は足立+岡田=アダッキオに。アダチのオカダでアダッキオ。一度聞いたら忘れません。イタリア現地で見つけてきた薪窯で焼くナポリピッツァと南イタリア料理が自慢です。
コーヒーショップは焙煎からハンドドリップまでの「SLOW」と、高速で抽出するエスプレッソマシンの「JET」を組み合わせてSLOW JET COFFEE。相反する要素の融合は、新旧の文化が混在する東京イーストエリアの様相そのもの。
「僕はいつも隅田川を走っているんです」とバルニバービグループCEOの佐藤裕久氏。「走りながら常々おもしろいエリアだと感じていました」。お店は最初のうちは苦労すると思いますと、覚悟を決めた挑戦。
一方で、じつは北千住は「住みたい町」として注目が集まり始めているのだと福地さんが教えてくれました。福地さん自身、人のあたたかさに惹かれてこのエリアに引っ越してしまったのだそう。※日経新聞に【北千住、隠れ名物で「住みたい街」急上昇】と題した記事があります(2014年6月2日)。鉄道網が充実した北千住は、少子化で廃校になった小中学校の跡地への大学の誘致に成功し6年間で大学生が1万人も増加。同記事中で「若者の住みたい街の基準が代官山のようなおしゃれで洗練された街から、等身大で親しみがわき、利便性の高い街へとシフトしている」とも指摘されています。
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