ロースター&カフェとピッツェリア、足立区千住東の発火点
北千住駅を囲む町の風景は、西と東ではまるで異なります。駅の西側の路地には寄り道したくなる小さな飲食店が密集しているの対して、東側はマンションが建ち並ぶ静かな住宅街。コーヒー散歩好きの人間にとってはほぼ空白地帯のようです。
その空白地帯の墨堤通りに面した一角に、2014年11月28日、住宅街の空気を一変させる2軒のお店が同時オープンしました。小さな中庭をはさんで隣接するAD’ACCHIO(アダッキオ)とSLOW JET COFFEE(スロージェットコーヒー)。
築40年の蕎麦屋とガレージを自分たちの手で解体してリノベーションしたスタッフだけでなく、工事中にさしいれを届けて応援してくれた地元の人々も、町に刺激と活気をもたらす新たな胎動に期待を寄せています。
場所の可能性と人の熱意からスタートして
2軒を手がけたのは蔵前のMIRRORビルにリバーサイドカフェ「Cielo y Rio(シエロイリオ)」やバーを展開し、東京イーストエリアの盛り上げに一役買ってきたバルニバービ。新しい2軒にはどんな戦略があるのかと思いきや、「どうしてもピッツァをやりたい!という人と、コーヒーをやりたい人がいたので」(広報担当の福地さん)と、スタッフの熱意を汲んでの出店だったようです。そのためでしょうか、初日のこの日、両店で忙しく動き回るスタッフに笑顔が溢れていたのは。
それでは次ページでお店をご紹介します。