聖地・安須杜(あしむい)に臨む大石林山

沖縄本島とその近隣の離島には、本州の『古事記』よろしく、国の創設にまつわる神話が数多く残りますが、やんばるエリアもまた沖縄の創始物語において重要な役目も果たす場所です。沖縄本島北部、国頭村(くにがみそん)。最北端の地である辺戸岬の手間に位置する大石林山は、琉球祖神アマミキヨが沖縄で最初につくった聖地といわれる場所、安須杜を含む亜熱帯の森。国定公園に指定され、表情異なる4つのトレッキングコースが設置されています。安須杜には40をこえる御祈所があり、琉球王国時代には安須杜の湧き水が王家の長寿を祈る若水として使われていたそう。

2億年の歳月をかけて浸食された様々な形のカルスト地形が集まる場所でもあり、亜熱帯のジャングルの自然とともにダイナミックな景観を楽しむことができます。観光客用に整備された場所で、バリアフリーコースも設置されているので、子供からお年寄りまで気軽に立ち寄れるようになっています。


自然のパワーに満ちあふれる、やんばる散策

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豊富に湧き出る湧き水が辺り一帯をマイナスイオンで包み込むやんばるの自然


美しい海と山々に囲まれたやんばるエリアは、北へ行けば行くほどそこは鬱蒼と生い茂るジャングルの森となり、辺り一帯に手つかずのままの太古の森が広がります。むやみやたらに森の中に入っていくのは危険ですが、登山やトレッキングができるようになっている場所も多くあるので、ゆったりとした気分で五感を開放しながら散策を楽しんでみれば、きっと特別な何かが宿るような場所に出会えると思います。
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昼間でも通りぬける風が涼しく、静寂に包まれる備瀬のフクギ並木 (C)OCVB


古いものでは樹齢250年~300年のフクギの木が立ち並ぶ備瀬のフクギ並や、大宜味村のター滝、国頭村の比地大滝など、時間があればぜひ一度訪れてみてください。また、世界遺産にも登録されている城群も一見の価値ありです。高台に位置し、そもそも風水学的にもよい場所を選んでつくられているわけですから、見晴らしのよさにプラスして何かを感じることがあっても不思議ではありません。

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城は登ってみてその素晴らしさが実感できるもの。今帰仁城から眺める海の色は素晴らしいの一言 (C)OCVB



ざっといくつかのスポットを紹介しましたが、この他にも沖縄にはまだまだたくさんのパワースポットが点在します。ふと気になるところで足を止め、感覚にひかれるまま散策してみるのもおすすめです。時には、太古の昔から沖縄の地を形づくる森や山、マイナスイオンにあふれる湧き水や滝に、心を澄ませてみてはいかがでしょうか?

歩いていると御嶽などの聖域に出くわすことも多く、気づかぬうちに足を踏み入れてしまっているようなこともあるので、散策中は常に注意が必要。謙虚な気持ちで、自分が外からの来訪者であることを忘れずにいれば、きっと、五感とピッタリくるパワースポットとの出会いがあるはずです!


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