12月に開催! 各地の名物祭りをご紹介
毎月恒例のシリーズ「名物祭り3選」、例によって12月に行われる全国各地の祭りのなかから、おすすめの祭りを独断で3つ選びます。12月は開催日順に、埼玉県の「秩父夜祭」、島根県の「諸手船神事」、そして大阪府の「注連縄掛神事(通称:お笑い神事)」をご紹介します。秩父夜祭(ちちぶよまつり)
秩父の夜、豪華絢爛な屋台(曳き山)と花火との競演を繰り広げる、秩父夜祭。江戸時代、寛文年間(1661~1672)に始まったとされ、300年以上もの歴史を誇ります。かつて絹織物の取引で栄えたころから、豪華な屋台がつくられるようになりました。
秩父夜祭の主なスケジュール
12月2日屋台曳き廻し 12:00~20:00 頃
屋台曳き踊り 12:00~16:00 頃
花火打ち上げ 19:00~20:00 頃
12月3日
屋台曳き廻し 9:00~深夜
屋台曳き踊り 9:00~16:00 頃
屋台芝居公開 11:00~14:00
おねり(歌舞伎道中)14:30~15:30 頃
秩父歌舞伎公演 16:00~18:00 頃
花火大会 19:30~22:00 頃
秩父夜祭の見どころ
最大の山場は、下の写真2枚目にあるように、団子坂を必死に駆け上がる屋台と花火との競演です。しかし、この場面は有料観覧席からしか見ることができません。ちなみに有料観覧席券は毎年10月頃、秩父観光協会で申し込みを受付し、抽選で購入できます。 しかしご安心を。有料観覧席がなくても、秩父夜祭を堪能する方法はあります。昼間は祭りとお芝居・秩父歌舞伎を楽しみ、夜は花火大会を堪能しましょう。まずは3日の昼頃に着くように秩父神社へ行きます。お参りした後、市内を練り歩く豪華な屋台を楽しみましょう。屋台が止まり、奉納踊りが披露されるのを見るのも一興です。お芝居や歌舞伎が好きな人であれば、秩父歌舞伎のおねりと歌舞伎公演を見るのもおすすめです。
また、沿道には縁日(夜店)もたくさん出るので、買い食いを楽しみにしているひとも多いでしょう。
夕刻になれば、花火大会。観覧席券がなければ提灯をさげた屋台が練り歩く御旅所には入れませんが、国道140号線沿線から、花火大会を見ることはできます。
秩父夜祭の宿・交通
秩父市内に宿を取るのは困難。公共交通でいく人は、長瀞や奥秩父方面へ行くか、その日のうちに池袋・熊谷方面へ電車で帰ることになります。秩父鉄道や西武の終電をチェックしましょう。東京方面からのバスツアーを利用するのも手です。車の場合、駐車場と交通規制に要注意。
●秩父夜祭
開催期日:毎年12月2日~3日(毎年同日)
アクセス:秩父鉄道線秩父駅下車(神社)
御花畑駅・西武鉄道線西武秩父駅(御旅所・花火)
電話:0494-21-2277 (秩父夜祭観光祭実行委員会・秩父観光協会内)
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