「わざわざ見に行く」価値のあるお祭りを厳選!

青森ねぶた祭 夜のねぶた運行

青森ねぶた祭

日本には、30万以上もの祭りがあると言われています。これだけあると、とても一生のうちに全て見て回ることはできないでしょう。

そこで、これぞ日本の祭り、誰しもが行きたい・見たい・参加してみたい、という祭りを、「日本の祭り」ガイドでお祭り評論家の山本哲也が厳選して、ピックアップしていきたいと思います。

今回は、その中でも「その祭りのためだけにわざわざ旅行する」価値のある日本の祭りを、独断で5つ選びました。開催日の早い順(1月→12月)にご紹介します。中には宿泊・交通の予約がとりにくい祭りもありますので、お気に入りの祭りを見つけたら、今すぐ旅行の計画を。

<INDEX> 
神田祭
京都祇園祭
青森ねぶた祭
阿波おどり(徳島)
岸和田だんじり祭
 

神田祭/東京都

神田祭undefined東京都

神田祭 神田明神前

神田明神で行われるお祭り、神田祭。日本三大祭りのひとつであり、関東でも最大級の、神輿(みこし)がでるお祭り。大祭は山王祭(日枝神社で西暦年偶数年に開催)と交互に、2年に一度行われます。

大きな見どころとなるのは、土曜日の神幸祭と、日曜日の御輿宮入。神幸祭では、時代絵巻を思わせる祭り行列が出て、古書街でおなじみ神田神保町をはじめとした神田一帯から、百貨店や老舗がたち並ぶ日本橋あたりまでを広範囲に練り歩きます。

そして、この祭りのクライマックスが翌日、100基もの神輿が町を埋めつくし、神田明神へと向かう、大規模な神輿の宮入。普段は洗練された都会のど真ん中を神輿が行き来するのは、見ていて、とても和みますね。
神田祭 神輿宮入

神田祭 神輿宮入 秋葉原の電気街にて

個人的なおすすめは、秋葉原周辺。日本の伝統を誇る神輿と、最先端の象徴である電気街とのコントラスト。これは他の祭りではあまり見られないユニークなものです。

■神田祭
開催期日:西暦年奇数年5月中旬
(次回は2019年5月頃の予定)
アクセス:JR中央本線御茶ノ水駅下車(神田明神)
電話:03-3254-0753(神田明神)
URL:http://www.kandamyoujin.or.jp/kandamatsuri/
 

祇園祭/京都府

八坂神社のお祭りであり、大阪の天神祭、先述の神田祭とともに、日本三大祭りのひとつ。1000年以上の歴史を持つ、古くから続いてきたお祭りです。

祭り自体は7月1日の吉符入りから31日の夏越祭まで、1ヶ月間にわたってさまざまな神事が行われる大がかりな祭りですが、大きな見どころは、宵山、山鉾巡行と、神輿渡御でしょう。
祇園祭 宵山

祇園祭の宵山(月鉾にて)

宵山になると鉾町では山や鉾が建ち、たくさんの夜店が出て、1日30万人もの見物客でにぎわいます。鉾町ごとに普段非公開の屏風や宝物などが展示される「屏風祭」もあり、京都の風情がたっぷり味わえます。

ぜひ、宵山に浴衣を着てくり出し、夜店で大人買いを楽しみ、登れる鉾には登り、「屏風祭」を見物してみてはいかがでしょうか。月鉾や船鉾や鶏鉾など、お金を払えば誰でも登れる鉾もあるので、京都らしい風情を味わいましょう。浴衣を持参するのは重くて面倒という方には、観光客向けの浴衣レンタルもあります。お早めに予約を。
祇園祭 山鉾巡行

祇園祭 山鉾巡行


山鉾巡行は、四条烏丸交差点付近を8時頃に出発し、四条河原町、河原町御池、御池新町へとまわり、そこから各山鉾町へと戻るコース。鉾が少しずつ交差点を曲がる「辻回し」の技に観客の拍手がわき起こります。

そして京都の地元民以外には意外と知られていないのが、祇園祭にも神輿があること。17日夕方(神幸祭)と、24日夕方(還幸祭)、八坂神社を出発し、夜中まで市内中心部を神輿が駆けめぐります。祇園祭にもこんな勇壮な一面があったのかと驚くことでしょう。個人旅行で時間が許せば、ぜひ見ておきたいところです。
 
祇園祭undefined神幸祭の神輿

祇園祭 神幸祭の神輿

なお、7月24日の「後祭」が2014年から復活し、宵山と山鉾巡行が「前祭(さきまつり)」との2回に分けて行われています。日程は、以下の通りとなる模様です。

7月14日~16日 前祭の宵山
7月17日 前祭の山鉾巡行・神幸祭(神輿渡御)
7月21日~23日 後祭の宵山
7月24日 花傘巡行・後祭の山鉾巡行・還幸祭(神輿渡御)

■祇園祭
開催期日:毎年7月1日~31日
(2018年も同日開催の予定)
アクセス:阪急京都線烏丸駅・地下鉄烏丸線四条駅下車(JR京都駅から地下鉄で北へ2駅)
電話:075-752-7070(京都市観光協会)
URL:http://www.kyokanko.or.jp/3dai/gion.html
 

青森ねぶた祭/青森県

旧歴7月7日の夜にケガレを海や川に流す「七夕の灯籠流し」行事に起源をもつ青森ねぶた。戦後に規模を拡大し、今では東北夏祭りのひとつとして、年に350万人以上もの観客を集める祭りに成長しました。
青森ねぶた祭 夜のねぶた運行

青森ねぶた祭 夜のねぶた運行

8月2日~6日は、夜のねぶた運行。19時頃から、青森市内の大通りを「らっせらー、らっせらー」のかけ声を響かせ、何千人もの跳ね人(ハネト)たちが、ねぶたの前に後ろに乱舞します。大型のねぶたは、最大で幅9m、高さ5m、奥行き8mもの大きさになります。

7日は昼間のねぶた運行。そして、夜は受賞したねぶたが船に載せられて青森港を出港します。海上に光るねぶたと花火との幻想的な光景に浸りましょう。

この祭り最大の魅力は何と言っても、観光客でも誰でも「跳ね人」として参加できること。参加するには跳ね人衣装を身につけている必要がありますが、当日、商店街などで、衣装の販売やレンタルが受けられます。レンタルは購入の半額くらいで借りられますが、数に限りがあるので事前予約がおすすめ。

跳ねたあとの筋肉痛やアキレス腱などには要注意ですが、打ち上げでのビールの味は格別ですよ。ぜひあなたも挑戦してみませんか。

■青森ねぶた
開催期日:毎年8月2日~7日
(2018年も同日開催の予定)
アクセス:JR奥羽本線・青い森鉄道 青森駅下車(東北新幹線の新青森駅から1駅)
電話:017-723-7211(青森観光コンベンション協会)
URL:http://www.nebuta.or.jp/
 

阿波おどり/徳島県

阿波踊りundefined徳島県

徳島市阿波おどり

徳島の夏を盛り上げる四国三大祭の一つ、それが「阿波おどり」。祭り期間中、踊りの本番は18時~23時頃まで行われています。祭り観戦ツアーではなく個人旅行で行くなら、まず「踊る阿呆」か「見る阿呆」のどちらになるかを選びましょう。

「踊る阿呆」になるには、初めてなら「にわか連」としての参加がお勧めです。事前申込は不要、服装も自由、おまけに参加費も無料。本格的に行きたいなら衣装のレンタルもあります。集合場所へ行き、簡単なレッスンを受けたら、いざ出陣!

集合場所は、
  • 徳島市役所市民広場(徳島市幸町2丁目)
  • 元町おどり広場(徳島市元町2丁目)
の2カ所。どちらに行っても自由です。集合時間は、期間中の 18:30 と 20:30 です。

自分自身も観光客!なのに、観光客の前で踊れることでやみつきになる人も多く、そのまま翌年から連に所属して本格的に踊る人もいるとか。関東にも阿波おどりの連はたくさんあります。高円寺や南越谷や神楽坂など関東各地でも、阿波おどりが開催されるからです。
阿波おどり 総踊り

阿波おどり(総踊り)

「見る阿呆」を選ぶなら、どこの演舞場で見るかを選びましょう。公式サイトで配布されるマップなどで演舞場の場所を知ることができます。有料演舞場のチケットは阿波おどりチケットセンター(インターネット)をはじめコンビニなどで全国発売されます。

阿波おどりで最も難しいのは、宿の予約だと言われています。早めに(その年の1月頃から)予約するか、直前ならキャンセル待ちにかけてみましょう。確実かつ簡単に宿泊を確保したいなら、観戦ツアーへの参加も検討してみる価値があります。

■阿波おどり
開催期日:毎年8月12日~15日
(2018年も同日開催の予定)
アクセス:JR高徳線徳島駅・高速バス徳島駅前下車
電話:088-621-5232(徳島市経済観光課)
URL:https://awaodori-kanko.jp
 

岸和田だんじり祭り/大阪府

大阪で秋祭りの最初を飾るのが、この岸和田だんじり祭り。高速でだんじりが交差点を曲がる、いわゆる「やりまわし」の勇壮さで一躍有名になり、全国から多数の観戦ツアーが設定される祭りになりました。
岸和田だんじり祭り やりまわし カンカン場

岸和田だんじり祭り カンカン場にて やりまわしが決まった瞬間

1日目は朝6時の「曳き出し」で始まります。そして午後のパレード、夜の「灯入れ曳行(ひいれえいこう)」と、行事は22時頃まで続きます。灯入れ曳行は高速のやりまわしは見られませんが、だんじりの前部に提灯がともり、とても幻想的な風景を醸し出します。

2日目は朝、神社へだんじりが入る「宮入り」、昼間のだんじり、そして夜の灯入れ曳行と続きます。

高速でだんじりが曲がる「やりまわし」、あくまでも転倒や激突などの事故をおこさず、「うまく曲がれてナンボ」なので、見事なやりまわしを見せたら拍手を贈りましょう。やりまわしが数多く見られるのは海岸付近の通称「カンカン場」と呼ばれる場所で、当日は有料観覧席の設定もあります。その他、駅前などでもやりまわしが見られるので、マップ片手に町を巡りましょう。
岸和田だんじり祭りundefined大阪府

岸和田だんじり祭り 宮入り

例年、9月第1日曜日と、祭り本番1日目の前日の14時~16時頃に、「試し曳き」が行われます。本番さながらの疾走を魅せ、しかも祭り本番ほどは混みあわないので、こちらもおすすめです。

全国的に有名になったのは「九月祭礼」ですが、同じ岸和田市内の山側(JR阪和線沿線)で10月上旬に「十月祭礼」もあります。十月祭礼は遠方からの観光客が比較的少なく、今のように有名になる以前のだんじり祭りの風情を残しているとも言われています。十月祭礼の試し曳きもあります。

岸和田市内に宿泊施設はそう多くない(2018年現在)ので、大阪市内・堺市内・関空周辺などで宿を探すと比較的探しやすいでしょう。観覧ツアーの場合、大阪市内に宿を確保して、岸和田へ電車などで移動する旅程が組まれていることが多いです。

■岸和田だんじり祭り
開催期日:
毎年9月敬老の日直前の土曜日~日曜日(九月祭礼)
(2018年は9月15日(土)~16日(日)、試験曳きが9月2日(日)、9月14日(金))
毎年10月第1土曜日~日曜日(十月祭礼)
(2018年は10月6日(土)~7日(日)、試験曳きが9月30日(日))

アクセス:南海本線岸和田駅下車(九月祭礼)
JR阪和線久米田駅・下松駅・もしくは東岸和田駅下車(十月祭礼)
電話:072-436-0914(岸和田市観光振興協会)
URL:http://www.city.kishiwada.osaka.jp/site/danjiri/


旅先で偶然祭りを見かけたというのもラッキーで味があるものですが、祭りそのものを目的とした旅行というのも楽しいものです。今年こそは、ぜひ祭りをめがけて旅行へと行ってみてはいかがでしょうか。


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