愛犬の介護が長引くほど、時には息抜きも必要
生まれるもの、老いるもの。人間も犬もいずれは老いの時期を迎えるということは意識しておきたい (c)KOICHI SAITO/amanaimages
愛犬がやがて高齢となり、介護が必要となった時、多くの飼い主さんが誠心誠意わがコの世話をすることでしょう。しかし、介護生活が長引けば長引くほど、精神的または肉体的な疲労はたまってくるものです。介護をするにしても私たちがまず健康であることが大事。一生懸命はいいのですが、一生懸命になり過ぎは過労や精神的破綻に結びつくこともありますので、時には息抜きをし、少しでも気持ちを楽にして介護をする努力も必要となるでしょう。また、どうしようもない理由で介護生活がうまく続けられないといったケースもあることでしょう。
そんな時に手助けとなるものの1つが、介護支援サービスです。
自宅訪問型の介護支援サービス
最近ではシニア犬のケアもしてくれるペットシッターが増えてきました。また、ショップやドッグサロン、ドッグホテルなどを営む業者が同様のサービスを提供しているところもあります。■こんな時に
「寝たきりの愛犬が心配だけれど、どうしても出かけないとならない用事がある」
「たまには少し気晴らしをしたい」
「よそに預けるのはうちのコにとってはストレス、自宅でいつものようなケアをして欲しい」
「大型犬なので一人では無理、移動やシャンプーの時だけ手助けして欲しい」
「初めての老犬介護でやり方がよくわからない、ケアの仕方を教えて欲しい」
■平均的料金体制
カウンセリング料金+ケア料金+交通費
ケア料金はおおむね小型犬・中型犬・大型犬と大きさによって分かれており、時間制となっていますが、中には大きさには関わらず一律料金になっているところもあります。その他、介護が必要な状態か、少しサポートすれば歩ける状態かなどによって料金が違ってくる場合もあります。
カウンセリング料金は1,500円~3,000円前後。中型犬で1回60分のケアをお願いしたとして、だいたい3,000円~5,000円くらいかかりますが、平均的には3,000円台のところが多いようです。食事や排泄の介助ごとに料金が加算されるシッターサービス、爪切りやブラッシングといった一般的なケアからマッサージ、リハビリ運動などオプションが用意されているところもありますので、サービス内容と料金体制をきちんと確認し、自分と愛犬に合ったものをお願いするといいでしょう。
<利用するうえでの注意点>
自分や家人がいる時にシッターをお願いするのであればいいですが、留守中にケアをお願いする場合には他人が自宅に入るわけですから、大事な愛犬と一緒に鍵も預けることになります。よって、シッターを選ぶ際には、何より人間性が一番のポイントになるとガイドは考えます。必ず面談をし、愛犬との相性も含めて確認した上で判断することをお勧めします。
また、その度ごとにシッターが変わると犬にとってストレスになる場合もありますので、一人いいシッターさんが見つかったならば、できる限り同じ人にお願いした方が愛犬もより安心して身を任せることができると思います。将来的にシッターサービスを利用することが予測できるなら、介護生活に入る前に試しに何度かシッターサービスを利用してみて、その中からチョイスするというのも1つの方法ではあります。
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