メルセデス・ベンツ/メルセデス・ベンツの車種情報・試乗レポート

十分現役。リフレッシュしたM・ベンツ190E(2ページ目)

80年代に一世を風靡した小型メルセデスサルーン190Eを、メルセデス・ベンツ日本が300カ所ものパーツを交換しリフレッシュ。懐かしく動かしてみれば、その乗り心地の良さ、機械的な動きの正確さ、そして十二分な街中動力性能に、改めて驚かされた。

西川 淳

執筆者:西川 淳

車ガイド

広さは十分、日常使いは十二分

M・ベンツ190E

車体下部にはサッコプレートと呼ばれた樹脂製プレテクターを備える。左右比対称のサイドミラーを装着。調節は運転席側が手動、助手席側のみ電動とされた

そして、何より、このサイズがいい。日本のセダンといえばこのサイズ、という感覚をベンツに教えてもらうのは、なんとなく居心地悪いけれども、最新のメタボなクルマたちに食傷気味の筆者にとっては、清々しい小ささ。なんせ、今やアクセラのセダンでも、この190Eよりでかい!

サイズ的にこれで十分であることは、乗り込んでみれば分かる。室内は身長170cm若干メタボな筆者でも十分な広さ。左右が近いが、それだって肘が当たって邪魔というような近さじゃない。後席も十分。
M・ベンツ190E

往年のメルセデス・ベンツらしいファブリックシート。前席は電動式となる

M・ベンツ190E

後席も十分な広さをもつ。ブルーの内装で落ち着いた雰囲気に

心地よく前輪を動かす大きなハンドル、少し頼りない機械フィールのシフトレバー、ジュワッとした踏み心地のアクセルペダル、などなど、すべてに懐かしく思いながら動かしてみれば、やはりその乗り心地の良さと、機械的な動きの正確さ、そして十二分な街中動力性能に、驚かされた。

今でも十分、現役。使えるクルマである。決して速くはない。今となっては遅い部類だ。けれども、日常使いには十二分。このあたり、街中モビリティのヒントは過去にあるかも知れないと思った。
M・ベンツ190E

足回りも大幅に部品を交換。決して速くはないが、乗り心地の良さと、機械的な動きの正確さ、そして十二分な街中動力性能に驚かされた

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