3Dオーロラシアターの幻想的な輝き
「宇宙と光」のコーナーでは、電磁波や望遠鏡など様々な展示がありますが、特に目を引くのはオーロラ。実際にアラスカで撮影されたオーロラの映像が3Dシアターで上映され、立体視メガネをかけて迫力ある映像を鑑賞できます。
オーロラの発生メカニズムを再現した実験装置もあるので、目で見て理解することができ、面白いです。ごく簡単にご説明すると、太陽風と呼ばれる太陽から流れるガスが地球の磁場の影響で、南北の極域に流れ、大気とぶつかります。そこで発生するエネルギーが光に変わったものが「オーロラ」です。
宝石の原石も! 蛍光鉱物の美しい世界
特に女性に人気があるのは、60点が展示される蛍光鉱物。ルビーやオパールなど宝石としてなじみのある鉱石もあり、美しい光に惹きつけられます。下の写真は、「珪亜鉛鉱 方解石」で、紫外線によって緑の光を発する「珪亜鉛鉱(けいあえんこう)」と、赤い光を発する「方解石(ほうかいせき)」が組み合わさっているため、不思議なまだら模様の光が浮かび上がります。
ところで、「蛍光」とは、紫外線や熱、摩擦などの刺激を受けている時に発光するものを指します。一方で、刺激がなくなっても発光し続けるものを「りん光」といいます。例えば、一定時間、光を照射すると、暗い中で光る蓄光は、「りん光」を発していることになります。
次のページでは、遺伝子組み換え技術と光についてご紹介しています。