彼との「違い」を知るために、まず「自分」を知る
すべての悩みの原因が「幼少期」にあるとは限りません。でも、多くの人が、子ども時代の悩みを心の奥底で引きずっているものです
自分のことを分析し客観的に知ることを避けて、相手にだけ「どう思っているの?」と詰め寄るのはフェアではありませんよね。また、自分の本当の想いをごまかしていては、その絡まった糸の原因を見つけ、ほどいていくのは困難です。
自分を客観的に捉え、分析したうえで、「彼との間にあるズレ」を確認していく必要があるのです。「ズレ」は悪いことではなく、「違い」として認識できることが望ましいと言えるでしょう。
「問題」は「自分」にあるのか「彼」にあるのか
例えば、『彼が大きな声を出すと、怖いので話し合えない』
という問題があったとします。
「だから彼が悪い」と責めるのは、少し待って。彼にも「理由」があります。そして、あなたにも不快に感じる理由があるはずなのです。
彼が、すぐ大きな声を出してしまう原因は、小さいころに、いつも親に頭ごなしに叱られたりしていたためかもしれません。「お願い、僕のことをわかって!」という気持ちから、大きな声を出してしまうのかもしれないのです。
そして、あなたが「大きな声」を不快、不安に思ってしまう原因を探っていくと、小さいころに父親がよく母親に怒鳴っていたからかもしれません。さらに、その両親が離婚したという経験を持っているなら、「彼が大きな声を出す」ことが「二人の別れ」に直結しているように感じるのかもしれません。
このように、二人それぞれに、理由や原因があるものではないでしょうか。