コンビニグルメ/コンビニスイーツのトレンド

【後編】コンビニスイーツ2014総括&2015年を大予測!(3ページ目)

続々と新商品が登場し、私たちを楽しませてくれるコンビニスイーツ。2014年を振り返りつつ、2015年度の動向について、開発担当者のインタビューを交えながら解説します。

笹木 理恵

執筆者:笹木 理恵

おうちグルメガイド


セブンイレブンは、ケーキタイプの充実&手間をかけた製法を武器に

ホワイトエクレア

カスタードクリームとホイップクリームがWのおいしさ。「ホワイトエクレア」(163円)


「2014年は、手軽に食べられるスイーツだけでなく、本格的なケーキの品揃えに注力してきました」と語るのは、株式会社セブン&アイ・ホールディングス広報の福田愛さん。ワンハンドで食べられるような従来型のコンビニスイーツだけではなく、テーブルに座って食べるようなケーキタイプの商品を提案することで、コンビニスイーツを様々なシチュエーションで楽しんでもらいたいというのが狙いです。

クリーミーモンブラン

パティスリーさながらの完成度!「イタリア栗のクリーミーモンブラン」(257円)

2014年にヒットしたセブンイレブンのスイーツは、「ホワイトエクレア」(163円)、「なめらか仕立て 濃厚カスタードプリン」(200円)など。不動の人気を誇る「ミルクたっぷりとろりんシュー」(110円)や「北海道産クリームチーズの濃厚フロマージュ」(165円)、「イタリア栗のクリーミーモンブラン」(257円)などの定番商品も、安定した売れ行きを見せました。

塩豆大福

もちもちの生地に赤えんどう豆のほくほく感が絶妙な「塩豆大福」(125円)

商品開発チームでは、季節感やイベントの演出、専用工場だからこそできる手間ひまを惜しまない本格的な製法にこだわって商品開発を行なっています。例えば、カスタードクリームは、毎日必要な量だけを製造し、フレッシュな香りや深いコク、なめらかな食感を実現。また和菓子は、毎日もち米を蒸し、杵でついたもちもちの生地を大福などに使用しています。

最近はカップケーキやパンケーキなどのスイーツや、洋素材を使った和菓子に着目しているそう。コンビニ店舗数NO.1のセブンイレブンが、2015年はどんなスイーツを販売するのか、来年の動向が気になるところです。

コンビニスイーツ2014&2015 まとめ

コンビニでスイーツを買うことが日常的になってきた今、コンビニスイーツが注目されはじめた数年前に比べると爆発的なヒット商品が出にくいという傾向は、全体的にいえることだと思います。
しかし、猛暑の影響で真夏の冷たいスイーツが好調であったり、数年前にはなかった淹れたてコーヒーの導入をきっかけに焼き菓子部門が売れるようになったりと、新しい展開が続いており、今後も成長の可能性を秘めたジャンルであることは間違いありません。

加えて、コンビニでスイーツを買う時、購入する場所は自宅やオフィスの最寄りのコンビニがほとんどで、コンビニ各社の味や商品の違いにこだわったり、お目当てのスイーツを買いにわざわざ1軒遠くのコンビニへ行く、という人は、まだまだ少ないのではないでしょうか。
コンビニスイーツは各社がそれぞれに創意工夫を凝らし、プリンひとつとっても各コンビニで全く個性が異なります。そうした認識がもっと消費者に広がれば、コンビニスイーツの楽しみ方もより深まるのでは、と思います。

2015年度は、果たしてどんなスイーツで消費者をワクワクさせてくれるのでしょうか。2015年もコンビニスイーツの動向をチェックしていきたいと思います。

*販売価格は、すべて税込表示です

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