スリーエフは、「もちぽにょ」がヒット&売り場全体の演出を実践


はぴぽにょ

「もちぽにょ」発売1周年を記念した「はぴぽにょカスタード&くちどけホイップ」(120円)は、北海道産生クリームを使ったホイップ&カスタードの濃厚仕立て

2014年度のスリーエフのスイーツで印象的なニュースといえば、まずは爆発的なヒット商品に成長した「もちぽにょ」でしょう。「もちぽにょ」は、2013年11月に発売されて以来、およそ月1回のペースで新フレーバーが登場。現在は11品目となる「和栗カスタード」が発売されています。

餅米粉を使ったぷにぷにとした食感の生地となめらかなクリームの組合せは、シンプルでありながらも洋菓子と和菓子の要素を併せ持ち、独特の味わいがクセになります。株式会社スリーエフ・商品部の高尾尚寛さんによると、もちぽにょは「新感覚のシュークリーム」をコンセプトに開発されたそう。11月26日からは、1周年を記念して「はぴぽにょカスタード&くちどけホイップ」(120円)も発売されます。

チョコぼっくりシュー

こぼれ出すたっぷりのクリームも魅力。「チョコぼっくりシュー」(150円)

「もちぽにょ」に続くヒット商品として同社が期待をかけるのが、2014年10月に発売された「チョコぼっくりシュー」(150円)です。クッキー生地をかぶせたシュー生地に、チョコレートコーティングすることでサクサクとした食感を持続させ、中にはとろりとしたカスタードとホイップをたっぷりと詰めた商品。来年は新フレーバーも発売予定とのことで、次なる展開が楽しみな商品です。

酒まん

それぞれの酒の風味の違いを楽しめる「酒まん」(150円)。写真は神奈川県黄金井酒造のもの

スリーエフは一都三県に556店舗を展開しており、店舗数で見るとコンビニチェーンとしては決して多くはありません。そのスケール感を逆手にとり、小規模だからできることをスイーツの開発に置いても重要視しています。

その一例が、一都三県の酒蔵の銘酒を搾った際に出る酒粕を使用した酒まん。神奈川県・黄金井酒造の「盛升」、東京都・田村酒造場の「嘉泉」など銘酒の酒粕を使用しており、香り高い味わいが好評でした。

また、以前の記事でも紹介した「産地の見えるシリーズ」も、定番のシリーズとしてファンを増やしつつあります。2014年は、千葉県産紅はるかを使ったさつまいもプリンや、湘南ゴールドを使ったくずきりなどを発売しました。国産素材にこだわった味づくりも、スリーエフの強みと言えるでしょう。

ホットdeフレンチデニッシュ

アパレイユにひたしたデニッシュ生地に、ホイップクリームとくるみなどをトッピングしたリッチな味。「ホットdeフレンチデニッシュ」(298円)

そして2015年度の動向について伺うと、2つのキーワードを教えてくださいました。1つめは、「売り場全体での売れる仕掛けづくり」。一般的にコンビニスイーツというと、冷蔵の専用コーナーをイメージする人が多いと思います。しかし最近では、パン売り場やスナックコーナー、冷凍ケースなど、スイーツのような商品を扱う売り場がお店全体に広がっており、今後は総合的な売り場づくりが重要になってくると高尾さんは説明します。
「生クリームをたっぷりサンドしたパンなど、スイーツのようなパンはとくに増えていますね。また最近弊社で力を入れているのが、レジまわりの販促です。常温の和菓子など手軽に買える商品を置いてついで買いを誘発するなど、売り場全体でスイーツが売れる仕掛けを考えています」(高尾さん)。

ふわもち

マシュマロのような新食感が評判。「ふわもち 黒みつきなこ」(190円)

そしてもう一つは、最近話題の「ハイブリッドスイーツ」と呼ばれるジャンル。和菓子×洋菓子など、いわゆる種類の異なるスイーツを掛け合わせて新しい味を生み出すことで、クロワッサンドーナツやクロワッサンたい焼き、クリーム大福などが一例として挙げられます。「定番のお菓子が、組合せでガラッと違う味に変わるので、今後もヒット商品が生まれる可能性を秘めたジャンルだと思います」(高尾さん)。

スイーツ以外でも、デザート感覚のなめらかポテトサラダ「ぽたーて」や、お弁当の具をサンドした進化形おにぎり「サンドdeおかず」など、独創的な商品を次々と発売しているスリーエフ。2015年もオリジナリティの高いスイーツが期待できそうです。

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